いぶろぐ

3割打者の凡打率は7割。そんなブログ。

自分がすべてになってしまうと

2007-04-23 08:59:16 | この国の憂鬱
気持ち悪いことの典型例だろう。
そのつもりはなくとも、結果として悲劇のヒロインに酔っちゃってる。
いや、私生活で、身内の中で勝手にやる分にはいいよ。
ドラマの中だったら笑えるでしょう。
でもこれが政治の場でということになると、
まあ私物化以外の何ものでもないわね。

そう。
長崎市長選挙のことを言ってるんですよ。
候補者の応援演説では
「父の遺志を継がせて下さい・・・」とカメラの前で泣き、
前市長が殺害された日に立ち寄ったという商店街に繰り出して行っちゃあ、
カメラの前で泣き、
落選決定の際には両脇を抱えられながらカメラの前で泣き、
おまけによろめいてみせるという過剰演出ぶり。

父の死にショックを受けるのは解る。
しかし、それは私情だろう?
権力目当ての涙と言われたくないでしょう?
こらえてなんぼの涙でしょうが。
あんまりくどいと、それで票を買おうとしてると言われますよそりゃ。

そこまで言うかって?
でもね、人前で、しかも選挙運動の場で、これ見よがしに、
何回も何回も流してみせたのが、
父を亡くした悲しみの純粋な涙だってのは無理あるよ。
その本性は、落選後のコメントでバレてる。

「長崎市民の皆さま、皆様にとって、父はその程度の存在でしたか?」
「父が愛した長崎で、このような仕打ちちを受けるとは思いませんでした・・・」
「ごめんなさい、こんなこと言って・・・」


あ~気持ち悪い~~!

公私混同、甚だしい。
アテが外れて逆ギレかい。
「民主主義」とか「選挙」のもつ意義を、まーったく理解してない。
政治に三流ドラマを持ち込んじゃいけねえよ。
いや、お涙頂戴大好きの日本の政治は三流ドラマ以下だったりもするけれど。
だいたい、選挙に負けたのはあんたの親父じゃなくてダンナだろ。
見苦しいにも程がある。

長崎市民は冷静な判断だった、と言いたいけれど、
それでも数百票の僅差であったことを思うとそうも言えないなー。
やっぱり、選挙って高齢者中心の票構成になっちゃうからなー。
なんでも情実中心で安易に考えるイナカのじじばばばっかしじゃあ、
公正な判断なんてとても期待できないしなあ。
やっぱり、日本の民主主義は衆愚政治以外のナニモノでもない、かな。
Comments (2)
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