いぶろぐ

3割打者の凡打率は7割。そんなブログ。

デトックス

2006-09-07 03:02:59 | いぶたろう日記クラシック
…という言葉を、最近覚えた。
「解毒」という意味らしい。
20世紀以降の人類の生活は、
気にし始めたらきりがないほどの化学物質・有害物質に囲まれて、
だから気にしない他はないのだけれど、
どんなに健康的な人であってもその体内には毒物が蓄積されているという。
「みんな同じなんだし大丈夫だよ」とは言いつつも、
やはり内心気にせずにはいられない。

低温浴でたっぷり汗をかくのがいい、
宿便を全部取り除こう、
ピロリ菌を殺菌します、
まあ、いろいろあるもんです。

俺としてはまあ、実際気にし始めたらきりがないし、
もはやこの大量生産&利潤至上の資本主義の世の中で、
無害に便利至極な生活を営み続けるのは無理なんだし、
あきらめてるんだけどね。
あれこれ気にして神経質に長生きするよりは、
好き勝手にやってのんきに死んでいく方がいいのかもしれないし。
ただ、否定はしない。
そこは気分の問題であって、
なんか健康になった気がすればそれだけでもいいんじゃないかと。
それを楽しめるんであれば、まあいいわね。

で。

俺が欲しいのは心のデトックス、なんである。
まー世の中、ホントに心の毒も多いからねえ。
最近仕事を楽しむ余裕がなくなってて、
膨大な業務量と空しい数字とあるべき論と無理なカッコツケと…に
追われてばかりで息苦しいもんだから、
どうも自分がどんどんつまらない方向へ向かってる気がしてならないんだよね。

形式が嫌いだし、規則が嫌いだし、
俺はやっぱり体制側には向かないんだけれど、
幸か不幸か高評価の結果、それを要求される機会が多くなって。
ううーん。悩みどころだ。
俺は絶対、経営者にだけはなりたくなかったからなあ。
なんせ、数字を追うのが大嫌いなんだもの。
「前年同期比」とか「予測収益の増減」とか、
「未来のことはなってみなきゃ判らない」という感覚だけで生きてきたから、
どうにも性に合わない。
こんなんが責任者なんてやってていいのだろうか、と常々自問するよ。

いまの仕事も教えることが好き、人前で喋るのが好き、
っていうだけで後はろくに考えずに選んだから、
図らずも順調に評価された結果もたらされた新しい「形」のまえに、
原点のモチベーションが削られていく否めないかなあ。
俺、やっぱ「教師」でも「経営者」でもなく、「芸人」だもんなあ。
本気で、俺、いまの仕事での出世とか位置とかどうでもよくって、
ただ自分の仕事には相応のクオリティを備えていたいという一点だけにこだわってるから、
まあ、本質的に価値観がずれているような気もしてる。

なーんて考えてると、やっぱり毒々しくなってきちゃうのだね。
心がデトックスを求めている。
慰められたいのではなく。癒されたいのともちと違う。
わがままを満たすための受動的なそれでなく、
むしろ積極的に取り組むことで、結果なんだか毒もほどける。
「デトックス」という言葉が与えられたことで、
この情動にもひとつの定義が出来そうで、それがちょっぴり気持ちいい。

デトックス、デトックス。
思えばあずきはデトックス。
そしてバイクもデトックス。
俺にこの言葉を教えてくれた人物も、最近貴重なデトックス。

人生どこまで行ったって、発見だ。
わかるようなわかんないような話だね。
まあそれもいぶろぐだ、な。

終の棲家なんて見つかるものか。
10年先の俺もまたきっと、今から予測も付かないようなコトしてるんだろうなあ。
そうでありたい。
そうでなきゃ。
Comments (4)
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