いぶろぐ

3割打者の凡打率は7割。そんなブログ。

守れないルールを考える

2006-06-10 11:46:18 | いぶライダー闘いの記録
行って参りました、検察庁。
5年ぶりです。
日比谷の駅を下りて徒歩10分ほどで見えてくる、
まるで中の職員たちを象徴するかのような、
カタ~くて古~くて、いかにもお役所といった感じの建物。
しかも入り口からして裏まで回り道しないと入れない、非機能的な造り。
まずは2階で受け付け。
もう何十年この単調な作業を繰り返してきたのか、
まるで創造性のかけらもなさそうなくたびれた人々。

あ、いっちょまえにクールビズ。

赤きっぷに署名を入れ、略式裁判の手続きへ。
待合い室には十数人。待たされること20分。
まずは警察の取り調べ。名前聞いてハンコ押す、形だけ。
続いて検察の取り調べ。
なんかブツブツ独り言繰り返す。ちょっとコワイ。
とりあえず用意した「上申書」を見せる。
前回はゴネてフテて失敗したから、
今回は反省文みたいなヤツね。こんな感じ。

「私は平成18年5月21日に東京都江戸川区~江東区間の「清砂大橋」におきまして、法定速度を超過して自動二輪車を運転し、取締りを受けたことを確かに認め、心から謝罪いたします。
 本件においては、司会を引き受けていた親友の結婚式に遅れそうな時刻であったため、冷静な判断力を失っており、速度規制の表示を確認することができず、時速60キロメートル規制の地点であるとは認識しておりませんでした。
 違反地点付近は新しく出来た大きな橋で見通しもよく、中央分離帯及びガードレールで隔離された歩道もあり、普段から時速90~100キロで走行する車両も多かったため、私の中で速度規制についての認識が甘く、今回の速度超過の違反に至りました。
 私は、過去5年にわたる無事故無違反の実績を無にしてしまった今回の違反を深く反省し、今後は常に自戒し、交通規則に則った安全運転を心がけることを誓いますので、なにとぞ寛大なご処置のほど、切にお願い申し上げます。 」

そしたらこれ、担当の検察官にあーだこーだケチつけられて参りました。
もう要するに、だまって言うこと聞けと、そういうことだそうです。
何を言っても言い訳だ、どうせ誰も口先だけで反省なんぞしてやいない、
公安委員会に免許もらったんだから公安委員会の作ったルールに従えと、
説教されてしまいました。

まあ、確かに反省なんかしちゃいないわな。
運が悪かっただけだと思ってる。
だって誰にも迷惑かかってないし、
前後左右だれも制限速度なんか守ってなかったし。
あんなもん、国家権力による恐喝じゃないですか。

そもそもが。
たかだか道路をスピード出して走ったくらいでだよ、
しかもだだっ広い道の、歩行者と隔離された、一本道の橋の上だ、
そんなことくらいでやれ出頭だ、検察だ、起訴だ、裁判だ…って、
正直俺、そんなに悪いことしたか?
納得いかないよ、そりゃ。

どうせ言うんだろ、ルールはルールだって。
でもルールってのは、
その社会の構成員の明確な同意の下に作られてこそ、尊重すべきもんだ。
いまの道路交通法なんて民意なんかまるで無視して、
警察側の一方的な主張と都合だけで、
国民の知らないうちに決められちゃうもんじゃないか。
少しでもドライバーの意見聴取とかしたのか?
道徳的な意味合いなんて後付けで、
管理する側の都合だけで作られたルールじゃないか。
ルールありきで思考停止を強いるなんて、
まんま学校の校則じゃん。
偉そうに振りかざして、金巻き上げるだけ巻き上げて、
しかもその金、何に遣ってるか解ったもんじゃない。
絶対に必要ない無数の標識とか無駄な信号でしょ。
せめて交通遺児の育成とか、交通被害者の救済資金とか、
そういうもんに遣ってくれよ。
交通安全に名を借りた有名無実の警察の天下り組織の予算とかさ、
そんなもんばっかじゃねえかよ。
悪いのは俺たちだけか?
おまえらこそ、悪党じゃねえかよ。

だいたい、そのルールとやらに抵触したとかで、
呼び出されてるヤツがこれだけの人数いるんだぜ。
それって、運転者側のモラル以上に、
ルールに無理があるってことじゃねえのかよ。

今回の駐車禁止取り締まり改悪だってそうだ。
要するに、恐喝の効率化じゃねえか。
宅配便の停止車両取り締まるのに、何の意味があるんだ?
まだまだ交差点近くに堂々と駐めてる危ねえ車いっぱいあるぞ。
そいつらの方が先だろ。
誰も通らないような川沿いのバイクなんか取り締まってる場合かよ。
とりやすいトコからとりやがって、
取り締まる側を信用できないからみんな反発するんだろ。

そんなことを考えてる内に1時間経過。
ようやく、手続き終了の呼び出し。
やれやれ…と思ったら今すぐ罰金払えだと????
「お手持ちはありませんか」
って、
罰金いくらだか予告もねえのに持ってくる訳ねえだろう。
しかも「銀行振り込み制度はありません」っておまえ、いま21世紀だぞ。
あげく一番近くのATM紹介するとかいって、小さいプリント渡されて、
プリント刷るくらいなら構内にATM置けよバカ野郎。

で、往復20分かけてカネ持ってきたら嬉しそうに受け取ってさ、
ハンマーみたいな柄の付いた長ーいハンコで俺の赤きっぷにドン。
だからよう、そういうもんに無駄にカネ遣うんじゃねえって言ってんだよクソ役人。

はあ、はあ、はあ。
あーもう、これ書いてるだけで血圧が500越えるのが解る。
写真の看板見てくれよ。
こちとら怒りを押し殺して出向いて来てんのに、
「受付で~す」
「お疲れ様でした~」
だと。
誰か霞ヶ関に戦術核打ち込んでくれ!

まあ、本当に腹立つ1日でした。
憂さ晴らしに銀座まで歩いて、
めちゃくちゃ美味いパスタとリゾットとピザ食ってやりました。
罰金は、上申書の効果があったのか前回より多少下がって6万円。
腹立つけど、過去5年間(前回免停以来)の表沙汰になってない様々な違反の分、
毎月1000円(6万÷60ヶ月)払ってきたと思えば多少は気が楽か。

…………………ふう。
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