いぶろぐ

3割打者の凡打率は7割。そんなブログ。

時は金なり

2006-06-08 03:16:17 | せんせいとよばれて
夏を制する者は受験を制す、とか。
受験生にとっては天王山ともいえる「勝負の夏」を前にして、
しかし気温と湿度の上昇に伴って、能率が下降していく、
そんな受験生に活を入れるべく、ここんとこよく話す、
なんかのセールスみたいな話。
我ながら妙な説得力だなあと感心してしまう。

時は金なりと言うけれど、どんくらい金なんだろう?

まだ6月だし、夏になればいいやと思っているだろう?
しかし千葉県の入試は1月の中旬から始まる。
中学受験も早くて1月下旬だ。
つまり、実はあと半年しかないのだ。
てこた、30×6で約180日。
大人になると1日バイトするとだいたい1万円だ。
この間毎日バイトすれば計算上は180万円。
その180万円をいま君は握りしめている訳だ。

その180万円で何を買う?
君はまだ働けないから、未来のために投資している訳だ。
目標のために1日勉強すれば、1万円分夢に近づく。
何もしなければその日は1万円札に火をつけて燃やしただけ。
いったい、今まで何十万円を燃やしただろうね?
これからも毎日、いつかそのうちと繰り返しながらお札を燃やすのかい?
決意と行動の日が遅れれば遅れるほど、
夢のために遣える金額は減っていって、安っぽくなっていくんだよ。
イメージしてご覧。
今こうしている間も、どんどん燃えていく福沢諭吉。
早く消さなきゃ!

…とまあ、ここまで話すと生徒は血相変えて勉強に行く。
とても、素直でよろしいと思う。
なかなかその決意も危機感も続かないもんだけど、
それもまた人間だからな。
このままじゃマズいな、と漠然と思うよりも、
頭の中に常に白煙を上げて燃えていく一万円札を思い描いて欲しい。
たまに道草食ったり、道に迷ったり、転んだりしながら、
それでもゴールに向かって歩いていくのが人生だよ。

さて、振り返って、我が身は。
Comments (2)
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