星野仙一は言った。
「見てろ。天罰が下るから。」
ほんとにそうなった。
…から、気持ち悪いなあというのが正直なところ。
俺だってそりゃ、村上は嫌いだ。
金の亡者云々じゃない。タイガースに手を出したからだ。
誰がどんな方法でいくら儲けようが知ったコトじゃない。
金持ちなんて大なり小なり悪事に手を染めてるもんだ。
そんなものにいちいち目くじら立てるのは、
金も力も知恵もない、貧乏人のヒガミに過ぎない。
でも、いくら金持ちだって、貧乏人の夢を、ささやかな楽しみを、
踏みにじっていいはずがない。
文字通りの「天罰」だろう。
俺も正直言えばスカッとしてる。
だが。
星野仙一といえば財界の大物との強力なコネクションで有名だ。
そんな彼がこの展開を予言するかのごとき言動を見せた、
その直後のことだけになんだか言いようのない気味の悪さを感じる。
即ち、日本という国は結局、【既存勢力=金持ったじじい】のご機嫌とらないと、
みんな潰されてしまうんだ、という現実を突きつけられた気がするのだ。
堀江も村上も犯罪者扱いされているが、やったこと自体は大したことじゃない。
ルール違反だなんだと叩かれてはいるが、金儲けにルールなんぞあってないようなもんだ。
かつて西武の堤、「昭和の政商」小佐野賢治、「一日一(偽)善」の笹川良一、
このあたりがやったことを考えれば可愛いもんだ。
彼らは政治とも密接に結びつき、世論も巧みにかわし、批判すら許さなかった。
堀江や村上が迂闊だったのはこの一点だけだ。
即ち、既存勢力に挑戦するような態度を前面に押し出しすぎ、
世論の不興を買いそうな隙を見せてしまった。
日本では無知で下世話で偽善的な「世間様」こそが最強で、
それに逆らうと瞬く間に非国民とされ、何者も生きていけない。
既存勢力に生意気に映ってしまった彼らは、
まんまとそのワナにはめられたのだ。
ソフトバンクの孫や楽天の三木谷が同じようなことをやっていないとは思えない。
なのに彼らが安穏としてられるのは十分な「付け届け」があったと見るべきだろう。
「秩序」に名を借りた、元老たちによる閉鎖性と独占・寡占体制の維持。
日本の財界は結局、新たな理想や野心を持った若者が台頭するのを許さない。
織田信長や坂本龍馬が台頭する余地はないのだ。
結局、彼らですら最後は守旧派に消されたことを思えば、
日本という国、その国民性の根深いところに、
拭いきれない闇があると言わざるを得ない。
そうこうしてるうちに今度はフジテレビがPRIDEを切った。
日本の興業・芸能界はすべて某力団が仕切っているのが現状だから、
まあ、そういうことでしょう。
フジテレビだって五十歩百歩のところにいるはずだがね。
小1を始末したのは結局母親だったりしても、もう驚きすらしない。
「ああまたか」と思うだけだ。
毎日毎日、絶望的な現実と、理想的なツクリゴトのニュースばっかり。
異常の日常化がどんどん俺たちの感覚を荒ませていく。
未来はどこに。
咳が止まらない。
「見てろ。天罰が下るから。」
ほんとにそうなった。
…から、気持ち悪いなあというのが正直なところ。
俺だってそりゃ、村上は嫌いだ。
金の亡者云々じゃない。タイガースに手を出したからだ。
誰がどんな方法でいくら儲けようが知ったコトじゃない。
金持ちなんて大なり小なり悪事に手を染めてるもんだ。
そんなものにいちいち目くじら立てるのは、
金も力も知恵もない、貧乏人のヒガミに過ぎない。
でも、いくら金持ちだって、貧乏人の夢を、ささやかな楽しみを、
踏みにじっていいはずがない。
文字通りの「天罰」だろう。
俺も正直言えばスカッとしてる。
だが。
星野仙一といえば財界の大物との強力なコネクションで有名だ。
そんな彼がこの展開を予言するかのごとき言動を見せた、
その直後のことだけになんだか言いようのない気味の悪さを感じる。
即ち、日本という国は結局、【既存勢力=金持ったじじい】のご機嫌とらないと、
みんな潰されてしまうんだ、という現実を突きつけられた気がするのだ。
堀江も村上も犯罪者扱いされているが、やったこと自体は大したことじゃない。
ルール違反だなんだと叩かれてはいるが、金儲けにルールなんぞあってないようなもんだ。
かつて西武の堤、「昭和の政商」小佐野賢治、「一日一(偽)善」の笹川良一、
このあたりがやったことを考えれば可愛いもんだ。
彼らは政治とも密接に結びつき、世論も巧みにかわし、批判すら許さなかった。
堀江や村上が迂闊だったのはこの一点だけだ。
即ち、既存勢力に挑戦するような態度を前面に押し出しすぎ、
世論の不興を買いそうな隙を見せてしまった。
日本では無知で下世話で偽善的な「世間様」こそが最強で、
それに逆らうと瞬く間に非国民とされ、何者も生きていけない。
既存勢力に生意気に映ってしまった彼らは、
まんまとそのワナにはめられたのだ。
ソフトバンクの孫や楽天の三木谷が同じようなことをやっていないとは思えない。
なのに彼らが安穏としてられるのは十分な「付け届け」があったと見るべきだろう。
「秩序」に名を借りた、元老たちによる閉鎖性と独占・寡占体制の維持。
日本の財界は結局、新たな理想や野心を持った若者が台頭するのを許さない。
織田信長や坂本龍馬が台頭する余地はないのだ。
結局、彼らですら最後は守旧派に消されたことを思えば、
日本という国、その国民性の根深いところに、
拭いきれない闇があると言わざるを得ない。
そうこうしてるうちに今度はフジテレビがPRIDEを切った。
日本の興業・芸能界はすべて某力団が仕切っているのが現状だから、
まあ、そういうことでしょう。
フジテレビだって五十歩百歩のところにいるはずだがね。
小1を始末したのは結局母親だったりしても、もう驚きすらしない。
「ああまたか」と思うだけだ。
毎日毎日、絶望的な現実と、理想的なツクリゴトのニュースばっかり。
異常の日常化がどんどん俺たちの感覚を荒ませていく。
未来はどこに。
咳が止まらない。