いぶろぐ

3割打者の凡打率は7割。そんなブログ。

西のツアーだ

2003-03-17 03:47:24 | Rebirth歴史資料館
いよいよ明日から大阪ー京都ー東京の4日間ツアーだ。
Rebirthとしては史上最長のツアーになる。俺を除くみんなは既に今日の夕方集合して機材車で旅立っていった。
俺と来たらどうしても外せない用事があって、ただ一人今日の夜行で行くことになった。
旅行好きの間では有名な「ムーンライトながら」という、東京ー大垣間を結ぶ夜行快速だ。
快速というのがポイントで、これまた貧乏旅行愛好者の必須アイテム、「青春18切符」が使える電車なのだ。
18どころか28才ながら金のない俺、もちろん飛びついた。列車名も「ながら」だし。
こいつで行けば早朝乗り換えの苦労はあるが、何と3000円足らずで大阪まで行けてしまうのだ。
ハッピーだ。このツアーはもう成功したも同然だ。

列車に乗り込むと席は既に満席。愛好者が多いのだ。
それもそのはず、列車は鈍行とは思えないほどシートも座り心地がよいし、車内の雰囲気もいい。
全席指定なので座りそびれることもない。
自分の席に座り、周囲を見渡す。バンギャルが多い。
何故に移動中までそんな難儀な格好を…と思えるほど奇抜な、
しかし妙に親しみの湧く見慣れたファッションに身を包み、
彼女たちはごひいきのバンドのパンフや雑誌を開いてあーでもないこーでもないと、
2ちゃんねるのような会話を交わしている。
移動もファンと同じ列車かロックヒーローの俺よ。いや別に俺のファンじゃねえけど。
いつかのぞみのグリーン、いや飛行機で移動としゃれ込みたいものだ。

シングルの歌詞の締め切りが近いので席に着くやi-bookを開く。
画面いっぱいに映し出されたRebirthのライブ風景の壁紙に気づいたのか、
通路を挟んだ向こう側のバンギャルがひそひそ話を始めた。
「ねえ、あれ、どっかのバンドかな?」俺はといえばキャスケットを目深にかぶり、
眼鏡代わりの度入りサングラスという出で立ちだ。雰囲気としてはそれっぽい。
「でも見たことないよ。」
悪かったな。
「芸能人?…ってことはないよねえ…」
ああそうだよこの野郎。芸能人はムーンライトながらに18切符握りしめて乗らねえよな。

ふんふんと鼻息を荒くしているとおもむろに前の人が立ち上がった。
インド人だ。おでこのぽっちがそれを物語っている。
「******?」
何事か喋ったが何を言ってるのかちいとも解らない。
「#######。」
後ろの座席の人も立ち上がって応える。
なんだ?前後インド人か?しかも大家族っぽいぞ。
なんだなんだ会話を始めたぞ。カンベンしてくれ。集中できないよ。
まさかこいつらも
「おい、こいつは日本のバンドメ~ンか?」
「きっとそうよ、知らないけど」
「日本のバンドメ~ンはカレー喰うかな?」
「きっと食べるわよ」
なんて会話をしているのだろうか?
 参った。寝よう。明日はライブだ。
と、急に電話が震えた。きっとメンバーが心配して様子をうかがいにメールを送ったに違いない。
どれ。仕方ない奴らだ。うぬ?

「今、みんなで和民で飲んでます。イブキおっそいなあ。」

……………………………。

俺が朝着くって知ってるくせに。朝まで飲む気もないくせに。むき~!俺の居ないところで楽しそうに~!!
そのままフテ寝した。眠りが浅くて何度も目が覚めた。
そのたびにインド語が聞こえた。
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