電脳六義園通信所別室
僕の寄り道――電気山羊は電子の紙を食べるか
【空気の見え方】
2019年12月19日
【空気の見え方】
芸術系の教育を受けると空気感という言葉に馴染みが深い。
「空気感が出てないね」
などと言うのを聞くたびにヘンな言葉だと改めて思う。思うけれど聞き慣れたせいか
「ああもうお正月の空気感だね」
などと、暮れも押し詰まるとついそんなふうに言ってしまう。十二月から一月にかけて風が吹いて乾燥した日は、空気が澄んで赤や青が目に染みるほど鮮やかに見える。そういう見え方に感動するからだろう。
最近、歳のせいか白内障の手術を受ける友人が多い。
「世界がこんなに鮮やかで明るく見えるとは思わなかった!」
と感動している人もいれば、
「別に見え方がどう変わったとも思わない」
という人もいるし、
「近くが見えにくくなって困る、やりなおしてもらいたい」
などと文句を言っている人もいる。見え方はさまざまである。
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