電脳六義園通信所別室
僕の寄り道――電気山羊は電子の紙を食べるか
【秋の長尾川】
【秋の長尾川】
郷里静岡の巴川左岸、山側から流れ出る小河川には天井川が多い。流れ込む砂礫が河床に堆積して川底が高くなり、氾濫を防ぐため土手を高くするということをくりかえし、川が周辺の平地より高くなったものを天井川という。
墓参りするため北街道線大内観音入口バス停で降りて観音沢川沿いを歩いたが、この川も幼い頃はたいへんな天井川で、土手を歩くと民家の屋根が眼下に見えた。となりを流れる塩田川も同様の天井川だった。
観音沢川
DATA : LUMIX G5 G VARIO 14-42
天井川の川底が砂礫で浸透性が高いと、水量の少ない渇水期は流れが伏流となって見えなくなり、そういう川を水無川という。幼い頃の塩田川も北街道にかかる橋から下流の部分は夏になるとよく干上がっていた。
塩田川
DATA : LUMIX G5 G VARIO 14-42
最近の塩田川は台風通過後とはいえ、いつ見ても水量が多い。それにひきかえ巴川上流地域の瀬名川で合流する長尾川(瀬無川)は今でも立派な天井川で、バスで通りかかるとたいがい水無川状態になり干上がった川底で子どもたちが遊んでいる。
長尾川
DATA : PENTAX Optio RZ10 1 : 1 format
台風通過後の 21 日、静岡駅行きのバス車窓から見たら台風一過のこの日はさすがに水量が多く、こんなに川らしい瀬無川(長尾川)を初めて見た。
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