「ジャムパンの男」実践編

2014年4月11日(金)
「ジャムパンの男」実践編

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ここ数日暴飲暴食が続いたせいか昼食時になっても食欲がない。近所のコンビニへ買い物に出たら、パン棚に昔ながらのジャムパンがあるのを見つけたので買ってきた。

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ジャムパンの男」と題して司馬遼太郎の随筆に関する日記を書いてから、一度それをやってみたいと思っていた。「男がジャムパンを食べている。ぱくっと食べた断面を眺めながらもぐもぐ噛んで、反対の手に持った牛乳をゴクリと飲み、またジャムパンを食べて断面を眺め…ということを繰り返すのだけれど、あんなにおいしそうなジャムパンの話を読んだことがない」(2014年4月4日の日記より)。

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最近は目新しさばかり狙って、傷みやすく日持ちのしないパンが多いのだけれど、ビニール包装されたジャムパンは意外に賞味期限が長い。賞味期限の長さに対する根強いニーズもあって、こういう昔ながらのパンが生き残っているのだろうとも思う。


03
随筆にあるようにぱくっとひとくち食べたらひどくぼそぼそしており、司馬遼太郎の「ジャムパンの男」を真似しようと思わなくても、ひとくち食べるごとに流し込むための牛乳が欠かせない。

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考えてみれば昔の菓子パンというのは、こんな風にぼそぼそしたやつを食べる機会が多かったことを思い出した。司馬遼太郎に出てきたジャムパンの男も、ジャムパンを飲み込むため牛乳を飲まずにいられなかったのかもしれなくて、どうしてこんなにぼそぼそしてるんだろうと、ひとくち囓るごとに断面を眺めていたのかもしれない。きっとそうだ。

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