【蚊帳のうちそと】

2020年9月12日

【蚊帳のうちそと】

蚊帳の外というのは、蚊帳のすぐそばにいて自分だけ入れないことを、ひけめや不安として感じたり、もしくはそう思うよう威圧され、いじめられるから辛いわけで、蚊帳の外の方が蚊帳の中よりずっとよい思うか、中と外が気にならないくらいに距離をおいてしまえば、もう蚊帳の「うちそと」などどうでもよいことである。

幼い頃から後者のような生き方が好きで、ずっとそうやって生きのびてきたので、なぜか網に囲まれ「うちそと」が区切られた空間を見ると、ひどく陰惨な気分になる。「境界」は人を狂わせる。場所であれ、人間関係であれ、「境界」のつくられた場所、出来やすい関係に近づくまいという、幼い頃からの保身術が無意識に働くのだろう。

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