電脳六義園通信所別室
僕の寄り道――電気山羊は電子の紙を食べるか
【テレビ風に話す人々】
2020年9月12日
【テレビ風に話す人々】
地下鉄にふた駅だけ乗って地上に出たら、なんとこの町では激しい雨が降り、今し方上がったばかりらしく、花屋の店員が店内に避難させた植木鉢をまた外に出して並べ直しているところだった。
このところ何度も、しまったり出したり不毛な作業を繰り返しているらしく、「まったくやってらんねえよ!」と言いたげな若い店員に年かさの店員が、「このところ大気の状態が不安定で予測のつかないゲリラ豪雨が各地で発生してるからなあ」とテレビの気象予報士のように言い訳しているのがおかしい。
ホームセンターに行ったら若い両親に連れられた幼児が、今朝のテレビ番組で仕入れた知識らしく、「ねえねえ!電車はさいしょチンバシから出てたんだよ!チンバシから!ねえってばぁ」と何度も大きな声で繰り返すので、お父さんが「だからどうだっていうんだよ」と言いたげに苦笑いしていた。幼児は新橋が発音しいづらいのだろう。
◉
コメント ( 0 ) | Trackback ( )
« 【考えない人】 | 【蚊帳のうち... » |
コメント |
コメントはありません。 |
コメントを投稿する |
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません |