電脳六義園通信所別室
僕の寄り道――電気山羊は電子の紙を食べるか
【薄茶色の包装紙】
【薄茶色の包装紙】
ネット通販で買った商品が届いたら、石油由来の緩衝材がわりに薄茶色の紙束が入っていて「ああ、懐かしい藁半紙(わらばんし)だ」と一瞬思う。けれどこれは藁半紙ではない。
昭和三十年代に通った小学校では、児童に配るガリ版刷りのテスト用紙は藁半紙が当たり前に使われていた。北区立王子小学校に通っていたのだけれど、王子が王子製紙株式会社による藁半紙発祥の地だったこととは関係ないだろう。
ウィキペディアには、
「名称の由来となったわらは、生産開始数年後の1889年ごろには木材パルプに切り替えられて使われなくなり、以降は、戦前から戦中、戦後を通じ、洋紙の製紙原料として実際にわらが用いられたという記録は存在しない。」
とあるのだけれど、当時配られたテスト用のガリ版刷りプリントは、薄茶色した紙の中に藁のような繊維が混じっていて、そこに鉛筆の芯が引っかかると、ひどく書きにくかったのを覚えている。あの繊維のようなものが藁でないとしたら何だったのだろう。
緩衝材がわりに入っていた薄茶色の紙束をネット検索すると、梱包材料として「未晒(みさらし)クラフト紙」というものが売られていて、これかもしれない。発泡スチロールやビニール製エアキャップよりエコロジカルでしかも安いのだろうか。
薄くてチープなのにそこそこ強度があり、意外に手触りがいい。もったいないので捨てずにとっておき、読みかけた本のカバーとして再利用してみたらシワシワの感じがとてもいい。
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を公開。
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