電脳六義園通信所別室
僕の寄り道――電気山羊は電子の紙を食べるか
【気づきと覚え】
【気づきと覚え】
人はなぜ自分のいびきに驚いて目が覚めないのだろうと検索して他人の意見を聞きながら思うに、人の聴覚にノイズキャンセラーのようにはたらいて自分に不快な音が自分の意識に上らなくする仕組みがある、というわけではないらしい。
自分のいびきもちゃんと聞こえていて、眠りが浅いときは気づくこともあるのだけれど、気づいたということが記憶に残らなかったので、気づかなかったと言うしかないのだ。
「気づきませんでした」ではなく、「おそらく気づきました、気づかなかったはずはないのですが、まったく気づいたという覚えがないのです」というのが正しい答えなのだろう。
2022/11/06
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政治家が「覚えてません」と言うのは「おそらく気づきはしました、気づかなかったはずはないのですが、悪い事をしていると気づいたという覚えがないのです」であり、「そういうのを自覚が足りないっていうんだ」と突かれるところだろう。人は寝ても老いても欲ボケしても、自覚が足りない人になる。
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