【三角点を見に行く】

【三角点を見に行く】

明治維新直後の地図を見ると、山手線内回り電車が田端駅から駒込駅へと回り込むため切り通されることになる高台上、写真左側に三角点があって、標高 23.83 メートルと書かれている。

明治終わり頃の地図を見ると山手線は開通し、三角点は山手線の内側の写真右側に移動し、田端高台通り、現在の Maruetsu Petite 向いあたりに移動して標高 24.7 メートルと記されている。

その三角点も今はもうなく、駒込駅脇の山手線内側に存在している。標高 24.7 メートルの田端高台通りから線路沿いを下り、暗渠になった谷田川の窪み、アザレア通りからまた坂を上る。

点名:駒込
基準点コード:TR45339458902
種別等級:四等三角点
緯度:N35度44分11.4803
経度:E139度44分51.6456
標高:21.89

この三角点があることを示す石柱があるはずだと探してみたら線路沿いの道路脇に、ガス管埋設地点を示す「← G 」のシールが貼られており、その先に小さな石柱が埋め込まれている。

最初はガス管の埋設標示杭(くい)かと思ったけれど、てっぺんの正方形断面に「標示板」を埋め込んだ痕跡のような窪みがあり、その「頭部」の下にもうひと回り大きい正方形断面の「肩部」があり、その下に「胴部」が伸びて地中に埋め込まれている。小さいけれど明らかに三角点石柱の特徴的な形をしていて、触ってみると非常に硬い石を人が手作業で削り出したもののように思う。

地図は明治の終わり頃 矢印の下に三角点の地図記号と標高が記されている

ひょっとすると明治の時代の三角点から転々とここに移されてきた由緒正しい石柱ではないかと思うのだけれど真偽の程はわからない。三角点の場所は確かにここであることを標高 21.89 メートル地点に立って確かめたので満足して帰ってきた。

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