未来への遺構

2012年7月6日

 本郷通り沿いで建築工事が始まるとたいがい中断して遺跡調査が入り、発掘現場を見るのが好きなので時間が許す限り立ち止まって見物している。この道は日光御成道旧岩槻街道にあたるので、比較的新しい時代に建っていた町屋の遺構であることが多い。江戸時代の町屋の遺構を調査しています、などと教育委員会の説明が掲示されるので、その概要はわかっているのだけれど、丹念に掘り出されていく穴や溝ひとつひとつの用途までは素人なのでわからない。

|本郷通り沿いの基礎工事1|

 素人なのでわからないのは現代の建築現場でも同じ事で、なぜこんなに手の込んだ基礎工事をやるのだろう、この奇妙な盛り土は何のためのものなのだろうと首をかしげることが多い。わからなさにおいては遺構発掘も基礎工事も同じなので、建築工事現場を見ているのもまた楽しい。楽しいので時間が許す限り立ち止まって見物していると、ああこれは未来への遺構埋設現場なんだなと思う。

|本郷通り沿いの基礎工事2|

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