【花咲か爺さんの散策マップ】

2014年3月25日(火)
花咲か爺さんの散策マップ

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年が明けてから月に2回のペースで静岡県立中央図書館に調べ物帰省をしている。駒込駅午前5時発の山手線に乗り、東海道線草薙駅8時20分着では開館時刻まで間があるので、緑豊かな丘陵の道をのんびり歩いている。

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冬枯れの木々にも美しい樹形をしたものがあり、きれいだと言葉にして話したり書いたりしたいこともあるが、葉を落とした木々の名を言い当てることはとても難しい。

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図書館入り口近くに置かれたラックの中に、静岡県埋蔵文化財センターが発行した地図があったのでもらってきた。同センターや静岡県立大学、静岡県立美術館、静岡県立中央図書館がある駿河区谷田は日本平麓の丘陵地で、古墳などの遺跡も多く見つかっており、そのあたりを散策するためのガイドマップになっている。

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もらってきたガイドマップを広げて眺め、裏返したら草木編で草木の分布と種類がわかるようになっていてびっくりした。日本は緑豊かな国なので、住み慣れた街を歩く時も、目についた草木の名前がわかる地図があったらどんなに良いだろうと思うことが多い。そういう地図の良いサンプルになっている。

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緩やかな坂道をのぼり、図書館に着く手前に美しい樹形の木があり、毎回きれいだなと思いながらも言葉にできずにいた。埋蔵文化財センター発行の地図を見たら、その木の名前がユリノキだったのでびっくりした。ユリノキは皇居周辺や近所の理化学研究所跡地近くにもあり、葉や花が特徴的なのですぐにそれとわかるが、冬枯れの姿が美しいことを初めて知った。

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木の名前がわかったら、モノクロームの写真に色がついたように、世界の見え方が変わるのが面白い。灰を撒かず枯れ木に花を咲かせる方法は、お伽話のお爺さんが死んだポチの名を忘れないように、木々にもそれぞれ名札をつけてあげることかもしれない。

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