【清水站】

2020年7月18日

【清水站】

今年初めての雑誌『季刊清水』編集会議で帰省した。静岡駅前バスターミナルの案内板がモダンな電光表示になってわかりやすい。まず墓参りをするため、しずてつジャストライン北街道線のバス待ちをしながら見上げると、瀬名新田の上に見慣れないバス停名があり「清水站」なんて地名があったかなあと思う。砧なら東京にもあって「きぬた」なのだけれど石偏ではなく立偏に占だと軍事用語の兵站(へいたん)の站になり、兵站というのは地元企業で言えば富士ロジスティクスの logistics だ。「清水站(しみずたん)」なんていう地名があったかなあとスマホ検索したら、站は中国語で宿駅のことだった。下に「瀬名新田」があったので思い違いしたが、電光掲示板は中国人向けの案内表示になっていて「清水站」は「清水駅」のことだった。

一時間に二本しかない北街道線清水站行きは古い車体が使われており、造花を入れた硝子の一輪挿しが妙に懐かしく、墓参りに行く自分には郷愁を誘われて相応しい。

このあと大内観音前で下車し、セブンイレブン大内店で花を買って北街道に出たところで、配達帰りの櫻珈琲さん営業車に拾ってもらい、寺の若い新住職候補に思いがけず出会い、助手席に座って同行した美濃輪町『魚初』で両親を手伝って店に立つ次男くんに出会い、櫻珈琲でランチと昼飲みをし、清水駅前の料理屋で編集会議新を終え、酔って上り新幹線ひかり号を待っていた静岡駅ホームで、浜松での講演を終えこだま号から降り立った高口光子に見つかり、思いがけず旧交をあたためた。なんだか偶然に載せられ運ばれるような、不思議な日帰り帰省だった。

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