車輪の発明

2014年4月15日(火)
車輪の発明

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教育学部出身者には「車輪を再発明する(reinventing the wheel = 既にある物をいちから作ろうとする者をからかって言う喩え)」ことが好きな者が多く、まわりの人からはくどい、しつこい、いじわる、同じことばかり言っているなどと揶揄されやすい。

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教育学部出身者はくどくて、しつこくて、いじわるで、同じことのくりかえしにすぎない話にも、少しずつ違いがあったり、ほんの少しだけ進歩があったりすることを楽しみながら付き合う忍耐力と許容力があり、歳をとるにつれ教育学部出身者同士で結婚したことをありがたく思うことも多い。

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車輪をいちから発明するなど徒労と言えば徒労なのだけれど、世の中のほとんどは既に発明されたものの寄せ集めでできているので、人生とはそもそもくどくて、しつこくて、いじわるで、同じことのくりかえしにすぎないではないかとも思う。

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人生とはくどくて、しつこくて、いじわるで、同じことのくりかえしにすぎないなどという、誰もが気づいていることをわざわざ言葉に出して言いたくなるのは教育学部出身だからであり、実は車輪を再発明させることこそがほんとうの教育なのである。くどいけど。

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