自意識の耐えられない過剰

2014年4月17日(木)
自意識の耐えられない過剰

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「あの人は私のことをどう思っているのだろうか」などと想像して考えてばかりいるのは、あの人の気持ちを考えているつもりで自分のことばかり考えているにすぎない。そうやって自意識がはちきれんばかりの過剰になりがちなのは自分もあの人も同じなので、実は「あの人は自分のことばかり考えていて、私のことなどほとんど気にしていない」というのが「あはは…」な現実なのである。

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「あなたは私のことをどう思っていますか」
「べつにどうとも思っていません」
「そんなはずはありません、あなたは私のことを思っているはずです。正直におっしゃってください」
「正直に言えば、私は私のことばかり考えているので、あなたのことなどまともに考えたことがないのです」
「まともでなくてもいいですから、少しでも私について考えたことがあったら教えてください」
「そうですね、あの人は私のことをどう思っているのだろう、ぐらいですかね」
「あはは…」

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