二冊の本

2014年4月30日(水)
二冊の本

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読書していると、難しくて面白くて、難しくて面白くてという、呻吟と理解が交互にやってくるように感じられる本があり、そういう本に出会うと、自分の人生にとって本はこの一冊があれば事足りるのではないかと思うことがある。

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その一方で、読み始めた途端に感動し、人間にとって大切なことのすべてがここに書かれているのではないか、この本を何度でも繰り返し読んでいれば、心豊かな人生がおくれるのではないかと思い、再度読み返してみたら、これのどこに感動したのだろうと、まったく感動のない本もある。

02
結局、新書サイズで再版された著名な学者が書いた二冊の本はどちらも机の脇にあり、前者はさらに理解を深めるために、後者はなんでそんな現象が自分に起こってしまうのかを考えるために、ときおり手にとって読んでいる。

03
そういう極端にある本を二冊並べて座右の書に加えているのは、異なる体験の結果として得られる学びが、とどのつまりとして同じものになってしまうのではないかと思うからだ。

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