【すいとずい】

【すいとずい】

朝日の土曜版『街の B 級言葉図鑑』に隧道を「ずいどう」と読む話が載っていた。

隧道を「すいどう」ではなく「ずいどう」読む自分は遂行を「すいこう」と読み、随行を「ずいこう」と読む。この「隧」も「遂」も「随」も字の形が似ていて、どれにも「すい」と「ずい」の読みがある。正式な漢字音(正音)とされて学者などに使われた漢音による読みが「すい」、漢音渡来前のなまった読みとされた呉音による読みが「ずい」で、自分が慣用する読みには漢音と呉音が混じっている。


DATA : SONY Cyber-shot DSC-L1

なぜそうなるかというと「すいこう」といったら遂行と随行が紛らわしく、「すいどう」と言ったら隧道と水道が紛らわしいからだ。では水の読みはというと漢音も呉音も「すい」であり、「ずい」と読むのは連濁だからだ。というわけで自分の場合は隧道(ずいどう)、水道(すいどう)、随行(ずいこう)、遂行(すいこう)と呉漢によって表記と読みが住み分けられている。

文学作品では隧道と書いて「すいどう」とルビがふれるけれど、話される言葉ではすいどうと言って(隧道)とただし書きができないからで、実用ゆえの B 級になっているのだ。

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