しばらくの金色堂

2012年7月2日

 六義園公園管理事務所の新築工事がすすんでいる。
 木造平屋建ての屋根葺きが始まり、板を張った上に瓦を並べるのかと思ったら銅板で葺いており、梅雨の晴れ間にきらきらと輝いて、見たこともない中尊寺金色堂を連想してしまう。

五月雨の降りのこしてや光堂(芭蕉)

 どうして銅板葺きにするのだろうと理由を考えるに、地中に根を張る樹木に配慮してか地面を掘削しての基礎工事も控えめで、表面をならしてコンクリートを敷き詰めるだけだったので、平屋とはいえ屋根の重量を軽減するというのが主眼なのではないかと思う。金色に輝く銅板葺き屋根もだんだん黒みを帯び、やがて緑青を纏ってまわりの緑になじんでいく。

コメント ( 0 ) | Trackback ( )
« 対称と非対称 公衆の眺め »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。