電脳六義園通信所別室
僕の寄り道――電気山羊は電子の紙を食べるか
◉Pages
2019年5月22日(水)
◉Pages
激しい雨の降る朝になった。六義園のカラスがシャワーを浴びた若者のように頭髪を逆立ててベランダへ雨やどりに来る。終日仕事をして過ごした。思いがけない人がこの日誌を読んでくれていて、駒込を訪ねてくると連れて行った居酒屋店主の早すぎる死を悼むメールが届いた。ありがたいことである。
マンション内で寡婦となられた友人に、息子さんが Apple 社の iMac をプレゼントした。パソコンが不調だとヘルプを求める電話やショートメールが届くのでエレベーターで駆けつける。その度に「Mac なら仕事で使っているのでどうにでもなるけれど、使っていない Windows のトラブルには対処できない。僕を頼るなら Mac にして!」と言っていたので、同じく Mac ユーザーの息子が大奮発したわけだ。
お母さんに使い方の説明をする息子の話を聞いたら、ワードファイルに関しては Pages を使わせるという。Pages は使ったことがないので、すこし弄っておいたほうがいいかなと思う。
Apple Books で開いた Pages のマニュアル
連休中、仕事で使ってきた古い Mac が壊れたので最新機種に入れ替えた。連休後の本格的な仕事が始まり、医学系出版社から届いていたワードファイルをダブルクリックしたら Pages が立ち上がって書類を開くのでびっくりした。今までワードファイルは MS Office 互換アプリで開いていたのだけれど、Pages で開いた書類の表示が悪くない。気に入った。
調べてみたら最新の Pages は完成度が上がっていて、なんと縦組み文書の作成にも対応したという。当然ルビや縦中横の組み数字もできる。パーキンソン病友の会会報づくり活動で忙しいお母さんも喜ぶだろう。息子の選択は悪くない。
Pages で組み上げたものは電子書籍として Apple Books に公開できる。2002 年から 2003 年にかけて書いた、わが母の介護日記は医学系出版社で編集をしていた友人に校正してもらい、三好春樹氏のあとがきも貰い、あとは InDesign で組版して電子書籍化しておこうと思っていた。趣味的な本づくりを仕事で使うソフトウェアでやることに気がすすまず停滞していたのだけれど、Pages でやってみようと思い始めている。
亡き飲食店主の奥さんが群馬の実家から届いたと言ってお土産にくれた新玉ねぎを隣りの友人にお裾分けしたら大変喜ばれた。「わたし頭を『やった』ので玉ねぎは必需品」なのだそうだ。先日届けた両河内産タケノコの礼にマンゴーをくれたのでココナツミルクをかけて夕食時に食べたら美味しかった。
(2019/05/22 記)
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