【友だち】

【友だち】

いま電子書籍で読んでいる哲学者長谷川宏の新書は、「この本ともっと 〈友だち〉 になりたい」と思えてきたので、紙の本で最初から読み直すためネット注文した。「この本ともっと 〈友だち〉 になりたい」というのは「ちゃんとわかりたい」ということで、ざっくばらんに言うなら「なんか本気出た!」のである。

電子書籍のハイライトやメモ機能では紙の本にするような、こまごまとこだわりのある線引や書き込みができない。工夫しながら線引き・書き込み・付箋張りして読み込んだ本は本棚に戻しても、ときどき引っ張り出して読み返したくなる。ちゃんと向き合って読み込んだら、人間ではなく本が 〈友だち〉 になっているのである。不思議なことだ。

本を 〈友だち〉 とすることの要諦は、本の中だけでなく外側の世界にまで関係が  〈ずっとつづいている〉  と思えることだと詩人の長田弘は言う。だとすれば、〈友だち〉 というのは人間に限らずすべての 〈もの〉 との関係に見つけることができるわけで、そう思うとなんだか人間以外の 〈友だち〉 と呼べるものに囲まれた世界がとても楽しい。

「友人というのは、わたしたちをふりかえらせてくれるものです。わたしたちは、ふりかえるときにいろいろなことを思い、あるいは感じます。友人というもののちからが、わたしたちをふりかえらせる。人生があっという間に過ぎて終わってしまった、ということにならないために、わたしたちはそういうものを必要としています。」(『読書からはじまる』長田弘)

2023/08/07 六義園

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5:45
耳鳴りや幻聴は気にならない方なのだけれど、なぜか夏の高校野球が始まると1日中応援席の声援とコンバットマーチが聞こえているような気がする。

15:44
六義園上空はたいへん不安定な大気の状態らしい。雲の様子を見ていても見飽きない。


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20 音オルガニートで

『わらべうた ほたる来い Hotaru Koi』

『唱歌 ほたる Hotaru』

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を公開。

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