角度と反射

2017年3月18日
僕の寄り道――角度と反射

2017年3月17日、飛鳥山博物館まで「浮世絵の愉しみ 異なる主題による4回の展示実践」第1回 時間:北区の名所浮世絵の展開を見に行ってきた。 

飛鳥山や王子稲荷や音無川の渓谷が観光地として浮世絵商売の対象だったおかげで実現したコレクションの展示企画を、幼い頃から現在に至るまで慣れ親しんだ地であるという、土地勘ゆえの愉しみ方で鑑賞してきた。 

描き手が描こうとした《意図の角度》平たく言えば《ねらい》、そして意図を表現するために選んだ《視野の角度》平たく言えば《アングル》が興味深い。なぜ興味深く愉しめるかというと、浮世絵には《見つめられた細部》平たく言えば《枠組みと写生》があるからだ。 

なんでこんな場所をこんな角度からこんなに丹念に見つめたのだろうと、描き手の気持ちを想像してみる。そういう角度をもった見方によって絵が違った意味をもち、ふたたびこちらに働き返してくる過程、それを鑑賞の愉しみという。残り三回の展示にも必ず行ってみたい。


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