【期日前投票】

2020年6月24日

【期日前投票】

子どもの頃、母は選挙投票日の天気が悪いとやるせなさそうに
「行こうと思った気が変わらないうちに投票に行ってきちゃうよ」
などと言って傘をさして出かけて行った。

「なんだこいつは?」と思うような候補者の政見放送にうんざりしながら、「でもちゃんと投票しなくちゃいけない」と思ったらその気が変わらないうちに、今回の都知事選挙は期日前投票に行ってこようかと思っている。

「投票当日投票所投票主義」といって、「選挙期日である投票日に投票所で投票すること」が原則となっており、投票日に仕事や旅行、レジャー、冠婚葬祭等の用務があるなど一定の事由に該当すると見込まれる者にだけ期日前投票が認められている。宣誓書には □1号 仕事・冠婚葬祭等、□2号 用事・旅行等、□3号 病気・入院等、□6号 天災等、□5号 転出、というチェック項目があり、なぜか4号が抜けている。 「ちゃんと投票しなくちゃ、と思った気が変わらないうちに投票したいから」という理由なのに上記項目にチェックを入れて投票すると虚偽の宣誓をしたことになるわけだ。

「選挙期日の公示日または告示日の翌日から選挙期日の前日までの間は自由投票期間になっていますので、気が向いた時にお近くの期日前投票所で投票してください」としたら、ある「気分」を反映して選挙結果も変わりそうな気がするけれど、「気分」を許さないのが「投票当日投票所投票主義」なのかもしれない。

2020年6月25日追記

昨夜 NHK ローカルニュースを観ていたら、今回の東京都知事選挙では期日投票日会場の三蜜を避けるため期日前投票を勧めるという。で、手元の投票用紙裏にある宣誓書で…という話になり、画面に映された用紙を見たら手元にあるのと全然違う。たしか世田谷区のものだったが、手元にある文京区のものより選択肢がわかりやすく、「□1号」などといういかめしい表記もない。知らなかったのだけれど、同じ東京都民に届く選挙用紙が所轄の選管によって異なるのだという。世田谷区の方が期日前投票を選択するハードルが少し低いと感じた。

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