革靴


D800E + AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G

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昨年夏に佐野のアウトレットに行った時に、スコッチグレインという日本製の靴を買ってもらった。
仕事で使おうと思い、スタンダードなプレーントゥの黒い革靴を選んだ。

出張の時にそれを履いたのだが、これが実にしっくりくる。
たまたま自分の足の形に合ったのだろうが、一日履いていても疲れないのだ。
こんなことは初めてで驚いてしまった。

靴は、考えてみたら代表的な革製品でもあり、革フェチとしては靴に凝ってもおかしくない。
しかし足が痛くなるイメージが強く、革靴はあまり好きなアイテムではなかった。
出来れば早く脱いで楽になりたい・・という場面の方が多かったのだ。

しかし今回の靴は、一日中履いて立っていても、痛くなることが無かった。
もちろん脱いだほうが楽なのは確かだが、それほど負担に感じずに履いていられる。
自分にピッタリくる靴に巡り合うこともあるのだと思った。

年末に日光に行った時にも、佐野のアウトレットに立ち寄り、スコッチ・グレインで靴を買った。
銀座にもお店はあるのだが、佐野だと傷物が半額程度で買えるのだ(笑)
傷物といっても、言われなければ分からない程度のもので、一回使えばもっと小傷がついてしまう。
非常にお得である。

今回はダークブラウンのカジュアルな紐靴にした。
日曜日に出かける時などに履いている。
次回は何にしようか・・・と、またはまりそうな雰囲気になってきたかな(笑)



今日の時計ベルト。
ラケタにマルマンのコードバンの黒をつけた。

ロシア製の手巻き式腕時計。
製造は20年ほど前で、ロシアの古い時計店でストックをみつけたというもの。
面白いデザインだったので、直感的に欲しくなり入札した。
未使用の新品(NOS - いわゆる New Old Stock)であるが、モノとしての価値は大したことないので、価格も当然破格であった。

ラケタとはロケットの意味で、1961年にロシアの英雄ガガーリンが人類初の大気圏外飛行をしたことを記念してつけられたブランド名だという。
本来は大変長い歴史を持つ鉱石の加工会社で、後に時計を製造するようになるが、1962年からラケタブランドの販売を開始した。
僕が生まれた年なので50年前の話だ。

ウィキペディアによると、この名称は大陸間弾道弾ミサイルを想起させるため、西側諸国からは反感を持って受け止められていたそうだ。
オリジナルのムーブメントを搭載するが、高級品というわけではなく、一般市民向け(一部は軍用)として広く売られた。
共産圏のすべての国に輸出されていたそうで、世界でもっとも丈夫で信頼性が高いブランドという評価もある。

現在のラケタのウェブサイトを見ると、かなりポップな製品が中心で、どちらかといえば素っ頓狂なデザインの時計を出している。
東側の国が、こういう製品を出していること自体が興味深い。
先日紹介した旧東ドイツのGUBなどは、数字の字体に独自の遊び心を入れている製品が多く見受けられ、西側とは微妙に異なったセンスに接することが出来る。



20年ほど前という、比較的新しい製品だからかもしれないが、意外にも正確で狂いが少ない。
しばらく腕につけて歩いてみたが、性能的には申し分なかった。
確かに実用性は高いようだ。

シルバーの梨地仕上げの文字盤にゴールドのドット・インデックス。
クールなデザインでありながら、無機質にはなっていない。
もっともそれが意図的なものかどうかは疑わしいが・・・(笑)
何となくノスタルジックな温かみが漂うのが面白い。

カン幅は18mmなので汎用性が高い。
しかし黒いケースの時計に、黒以外の色のベルトを組み合わせるのは難しい。
いくつか手持ちのベルトを組み合わせてみたが、黒いベルト以外はなかなか上手くマッチしなかった。

黒いベルトにもいろいろある。
あまり凝っても仕方ないが、この黒染めの金属ケースの質感に合ったベルトとなると、コードバンが一番しっくりくる。
中でも半艶仕上げのマルマンのものが、よく合うように感じた。
価格的にもバランスがとれている。

ただ、そもそもがポップな時計なので、むしろとんでもなく鮮やかな色を選んだほうが面白いのかもしれない。
多分オレンジなどは、上手くマッチするのではないかと思う。

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