財布


D800E + AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G

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今日は意味の無い一日を過ごしてしまった。
仕事が忙しいので、週末はなるべく休もうと決めていた。
午後まで家でのんびりして、夕刻近くなって外に出た。

ちょっと買い物があって、皇居近くのホテルまで出かけたのだが、着いてから財布を忘れたことに気付いた。
お店で散々ものを出してもらい、いざ支払う段になって気付いたので、さすがに焦った。
電車はパスモだったので問題なかったが、財布が無いと買い物は何も出来ない。
何か手は無いか、いろいろ考えてみたが、カードもすべて財布の中なのでどうしようもない。
パスモの残金も、帰宅するのにぎりぎりだった。

仕方ないのでお店には謝り、そのまま家に戻った。
まずは帰宅しなければならない。
途中飲み物を飲むことも出来ず、ただひたすら電車に乗って、最短コースで家を目指した。

財布を持ってもう一度引き返すことも考えたが、もう夜になりつつあり、ちょっと時間が無い。
大変不本意であったが、今日は買い物は諦めた。
行って帰っただけで終わってしまった。
何だか疲れてげっそりした。

実は先日も同じように財布を忘れたことがあった。
黒いコードバンの革の財布で、会社用のカバンから休日用のバッグに荷物を移し変えた時に見えなかったのだ。
カバンの内張りも黒いため、保護色のようになり、完全に見えなくなる。
これで全部移し変えたなと、バッグの中を見直しているのに、気が付かないほど同化してしまう。

これではあまりに危険なので、財布を買い換えようかと考えている。
どうせなら目立つ色にしたい。
お金が貯まりそうな黄色い財布などいいかもしれない。



今日の時計ベルト。
ロンジンのアンティークに、ジャン・クロード・ペランのバッファローのオーダー品をつけた。

ルクルト用に幅18mmで作ったバッファローのベルト。
バッファローという柔らかい素材を使って、無理に2コブ仕様にしたため、何となくラインの揃わない、あやふやな仕上がりになっている。
糸色は淡いグレーにしたのだが、もう少し濃いグレーの方が、ラインの乱れが目立たずよかったろう。

ペランの2コブ・ドームには、山の真ん中に軽くラインを入れて二つに見せただけのものと、このようにカッチリと二つの山に分けたものとがある。
どちらになるかは出来上がらないとわからないのだが(笑)、多分素材にバッファローを使った場合は、前者のほうがきれいに仕上がるのだと思う。

しかしこの仕様が悪いわけではない。
工業製品的なカッチリとしたまとまり感は希薄だが、その代わりに手工芸品的な凄みが漂うのだ。
あやふやといっても安っぽさはなく、腕に付けるとかなり強烈に主張してくる。
知性的なロンジンが押され気味である。

市販品のベルトではないのが一目で伝わり、恐らく相当の時計好きでも、あれは何だろう?という顔になるだろう。
いわゆる「見慣れないもの」に属し、オーダー品ならではのオーラを放っている。
そう考えると、時計ベルトとしては成功例かもしれない(笑)

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