凍結


D810 + Carl Zeiss Otus 1.4/55 ZF.2

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今朝は車が凍り付いていた。
昨晩は予報が外れ、恐れていた雪は降らず、代わりに冷たい雨が降り続いた。
そのまま氷点下の朝を迎えたため、ボディに付着した水滴が凍ってしまった。

ボンネットもウインドウも屋根の上も、すべてガチガチ。
水滴形の丸い氷が、全面を覆いつくしている。
白くなった車の塊が、氷河の中のマンモスのように見える。

ドアノブに触れると、キーがオートで開錠された。
しかし、押しても引いても、ドアはびくともしない。
力を入れるとミシミシいうが、一向に開く気配は無い。
これ以上強引にやると、ゴムパーツなどが破壊されてしまうだろう。

4枚のドアをひとつひとつ回ってみると、後ろのドアが1枚だけ開いた。
最初はボディにへばりついていたが、力を入れたらバキッという折れるような音を立てて開いた。
一瞬、壊したかと焦るような大きな音だった。
そこから車内に入り込んだ。

前の席に移動して、運転席のドアを押してみる。
動かないので、ドンと思い切り身体をぶつけてみた。
そうしたら、バスッといって開いた。

エアコンをつけて室内を暖めた。
窓ガラスにも温風を吹き付ける。
表面に飛び石の傷などある場合、急激に暖めると窓が割れることがある。
心配ではあるが、自然に溶けるのを待っていたら遅刻してしまう。

外に出て、プラスチック製のヘラで、フロントウインドウの氷を引っ掻いた。
ガリガリと表面をこすっても、最初のうちはまったく落ちる様子はなかった。
しかし室内が少し暖まると、氷が浮くのか、急激に落ちるようになる。
ドアウインドウを覆った氷も落とし、何とか視界が開けてきた。

結局、車が走り出すまでに20分ほどを要した。
この凍り方では道路も危ないなと思い、ゆっくりと慎重に走らせた。
ところどころ、凍結した路面が光っているのが見えた。
幸いBSのスタッドレスは性能がよく、特に滑ることも無く、無事会社に到着することが出来た。
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