不良率


Z7 + NIKKOR Z 35mm f/1.8 S

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パソコン関係のリースを頼んでいる会社から営業がきた。
今回は技術系のベテラン社員がひとり一緒についてきた。
その技術者とはもう十数年の付き合いで旧知の仲だ。

彼はあの東日本大震災の起きた直後にウチの会社に営業に来たというつわものだ。
混乱の最中で、約束はしていたが、まさか今日は来ないだろうと思っていた。
ところがまだ余震で揺れる中やってきた。

彼によれば、あの日ウチの事務所に入ると、B&Oの縦型CDプレイヤーが倒れて、割れたガラスが床に散らばっていたのを覚えているという。
高い機械が壊れたのに僕が平気な顔をしていた・・と言うのだが、こちらとしては他に心配するべきことがたくさんあってCDプレイヤーどころではなかった。
だがなるほど、人からはそう見えたのかと思った。

長年の付き合いなので商売抜きで本音を教えてくれる。
かなりの技術を持っていて、その気になればけっこうなハッカーにでもなれそうなタイプである。
アメリカのテレビ番組の、クリミナルマインドのガルシアや、NCISのアビーみたいな事がこなせそうな知識を持った人だ。

その人が僕がヨドバシで買ってきたパソコンを見て、困ったように言った。
「この機種はけっこう故障率が高いんですよ」
えーっ本当!?と驚いた。
お客に百数十台納入して、初期不良が大量に出た事もあり、あまり評判がよくないらしい。

と言われても、買ってしまったものをいまさらどうしようもないのだが・・・
まあロットにもよるし、今のところ初期不良は出ていないようだから、案外大丈夫かもしれないが・・という。
やはり業務用の機種のほうが、性能的に無理をしておらず、余計なソフトも入っていないので、長年使用するには安定しているらしい。

またパソコンに限らず、音が静かな機械の方が長く持つ傾向があるという。
ガーガーと音のうるさい機械は、どこか設計に無理があったり、パーツでコストダウンしている可能性が高いのだそうだ。
直感的な表現ではあるが、確かにそういうこともあるだろう。

多くの機械を大量に扱っているので、興味深い話をいろいろ聞くことが出来て参考になる。
とはいえヨドバシでは業務用は店頭に無く取り寄せになる。
店員さんにも業務用に関する知識は少ないだろう。
やはりそれを専門とする人たちには敵わない。

まあ買ってしまったものは仕方がない。
このまま黙って社員に使わせてみて、どうなるか様子を見てみよう。
今後はやはりその会社を通して故障率の低い機種を入れてもらう方がいい・・ということになるが、結局上手く彼の術にはまったかな(笑)
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