カタログ

Z7 + NIKKOR Z 35mm f/1.8 S

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ドイツの展示会でいろいろな会社のブースを回った。
正体不明の東洋人が突然訪れても、相手はすぐには気を許してはくれない。
東洋人といえば、商品をコピーして安く売ることしか考えないので、かつては日本、現在は中国にそれを散々やられている彼らとしては、まずは警戒するところから始まる。

名刺を出して、日本のこういう会社でこういうものを作っていると説明する。
どのくらいの規模の会社なのかと何度か質問された。
僕の役職や話し方を見て、大丈夫そうだとなってから、初めて安心してブース内を案内してくれる。

そうなると今度は自分の会社の自慢のアイテムを次々に持ってくる。
一度にいろいろ説明されても覚えきれないので、カタログかブローシャのようなものはないかと尋ねる。
すると大半の会社でカタログは無い・・という返事が返ってくる。

ウェブサイト上で製品を見ることは出来るし、紙で印刷することは環境破壊にも繋がるだろうと言う。
これは2年前の訪問の時と比べて一番大きな違いであった。
どの会社も印刷物を最低限に抑えている。

前回素晴らしく綺麗で立派なカタログをくれた会社があった。
日本に持ち帰ってから、そのカタログに載っている写真が大変参考になった。
ところがそこも今回はペーパーレスになっていた。
あのカタログはデザインのトレンドを知る上ですごく役に立ち、今回も貰うのを楽しみにしていたのだが・・・（笑）

帰国してから、ブースを回った各社からメールでカタログデータのPDFやリンク先が送られてきた。
結局それを会社のプリンターで紙に印刷した。
中には80ページを超えるカタログもあり、なるほどこれを上質紙に印刷して製本して配ったら莫大な金額になる。
まあ、エコロジーというよりコストダウンのために印刷するのを止めた・・というのが実情であろう。