転送 10


SIGMA DP2Merrill

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今日は早速オールデンを履いて出た。
革靴というよりスニーカーに近い、非常に「楽」な履き心地である。
初日から足への負担は皆無に近かった。
オールデンは、コードバン以外の革の方が、その良さを味わえると聞いたことがあるが、それは確かかもしれない。

実際に一日歩いてみると、ほんの僅か大き目かな・・と感じた。
指の先の空間に、けっこう余裕がある。
7ハーフではなく、7でもいけるか・・・

しかし実用上大きな問題はなく、終日快適に過ごすことが出来た。
革の質感が素晴らしく、雨もへいちゃらである。
これはお気に入りの一足になりそうだ。

さて総括である。
今回の「転送サービス会社を利用した米国よりの個人輸入」にかかった料金は以下になる。

・製品金額(アメリカ国内の送料含む) 434ドル (Googleウォレットの日本円請求額 43,489円(手数料含む))
・転送サービス会社手数料+送料 37ドル (Paypalの日本円請求額 3,766円(手数料含む))
・通関時の関税+消費税 9,100円

合計 56,355円

それに対し、日本のお店で購入した場合の金額も調べてみた。
今回購入したオールデンのプレーントゥ・ブルチャー・バリーラスト・#9432Sは、案外あちこちのショップで扱っている。(ただしどこもDもしくはEサイズで、EEEの扱いはない)
何軒か調べたうちでの最安値は、送料込みで63,800円であった。
差額はたった7,445円・・・

ウーム・・・手間を考えると、得をしたとは言い難い。
円高の時なら45,000円程度で買えた筈なので、それなりの利点があったと思われる。
円安に転じてしまい、個人輸入は時期を逸してしまったようだ。

それでも僕の場合は、3Eサイズという、日本では入手できない幅広のオールデンを購入するのが目的だったので、これ以外に方法は無く仕方がない。
だが普通に安く買いたい人の場合、この程度の差額のために、わざわざ個人輸入に挑戦する意味があるのだろうか。
試着できない不安、不良品であった場合のリスクなど考えると、あまりお勧めできないように思う。

これをビジネスにしている個人バイヤーなどは、一体どういう商いをしているのだろう・・という疑問を感じた。
単純に計算すると利益が薄いように思えるが、仕入れ先や発送方法など、独自のルートやテクニック(笑)があるのかもしれない。

いずれにしてもオールデンは、よく市場管理をしている会社だなと感じる。
海外への発送は認めないし、米国内でも値引いて売っているショップはみつからない。
それだけ強気の商売が可能なのは、製品そのものに力があるということだ。

関税に関しては、専門の担当者から細かいことを教えていただいた。
少々複雑ではあるが、参考になると思われるので載せておく。
(電話で1回聞いただけなので、間違いもあるかもしれない)

請求された9,100円というのは、関税、消費税、地方消費税の合計金額である。

まず関税であるが、今回は個人輸入の特例として、製品の金額の60%が課税の対象になる。
(会社対会社で購入した場合は、製品の金額すべてに送料、保険なども課税対象として加わるという)
製品の申請金額(434ドル)の円換算額が42,827円になり、その60%は25,696円になる。
ただし100円未満は切り捨てて計算されるので、25,000円が対象となるわけだ。

フォーマルシューズ、カジュアルシューズの関税率は30%である。
25,000円の30%で、7,500円が関税となる。
(ちなみにこの額が4,300円より安い場合は、4,300円が関税になる)

次に消費税。
これは先ほどの課税対象額である25,696円に関税の7,500円を足した33,196円に対し4%かかる。
33,196円×4%で1,327円となり、100円未満が切り捨てられ1,300円。
それが消費税になる。

最後に地方消費税。
これは消費税の25%である。
1,300円の25%で325円、100円未満が切り捨てられ300円となる。

7,500円(関税)+1,300円(消費税)+300円(地方消費税)で、めでたく9,100円になるわけだ(笑)
いつも個人輸入するたびに書類は付いてきたが、見てもさっぱり計算方法がわからなかった。
しかし今回説明を受けて、初めて内訳がわかった。

さて、最後に今回の購入にかかった日数であるが、まとめると以下のようになった。(それぞれ日付の重複あり)

・発注~出荷(ネットショップ):4日間(10月11日-14日・土日挟む)
・移動(Fedex ネットショップから転送サービス会社):5日間(10月14日-18日)
・受取~出荷(転送サービス会社):5日間(10月18日-22日・土日挟む)
・移動(日通 転送サービス会社から到着まで):7日間(10月22日-28日・土日挟む)

総日数:18日間(10月11日-10月28日)

週末が3回入るので、タイミングが悪かったかもしれない。(土曜日にこちらが受け取る事が出来れば16日間で済んだ)
また最初の送金に手間取り、発注処理自体が進まなかったので、手間としてはあと数日分を要したことになる。

発注から納品までに2~3週間・・といったところだろうか。
アメリカ国内で横持ちにかかった時間が大きいので、転送サービス会社を通さず直接送ってもらう場合は、ずっと早く到着する筈だ。
次回はそちらのレポートをやってみようと思っている。
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