好みの分析


SIGMA DP3Merrill

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従兄弟から、靴のコレクションが、だんだん自分の好みのものに偏ってくるはずだと言われた。
まったくその通りで、僕の場合はシンプルな外羽根式のプレーントゥに好みが集中しつつある。
ネットでもその形のものにばかり目が行く。
一方飾りをつけるなら、中途半端なことはせず、思いっきりフルブローグにした方がいい。

これは時計の好みと同じ傾向と言っていい(笑)
シンプルな3針式か、さもなくば徹底的に複雑怪奇なデザインの文字盤。
中途半端なクロノグラフなどより、ムーンフェイズ付きのグランドコンプリケーションみたいなものが好きである。

靴の場合は、プレーントゥやストレートチップといった紐靴は好きだが、不思議なことに、モンクストラップやローファー、タッセル付きなどはあまり好きではない。
もちろんあくまで個人の好みの問題で、それらを否定しているわけではない。

自分でも何故好きになれないのだろうと、自己心理分析を試みたが、明瞭な答えは得られていない。
若い頃に買った安物の靴(当時は安い靴ばかり買っていた)にそういう形が多く、あまり良くない印象が植え付けられたのかもしれない。
あの頃は周りを見ても、くたびれて所々色の禿げた革靴を履く会社員や学生が多かったのだ(笑)

当然形が好きか嫌いかで、実際に身に着けるかどうかも決まってくる。
当初は様々なタイプの靴を、一通り買ってみようと思っていたが、結局履くのはプレーントゥ中心に偏ってくる。
セミブローグやスワールモカシンなど、買ってはみたが意外に履かないものも出てきた。
チャッカブーツも、欲しくて手に入れたが、実際に履いてみるとどうもしっくりこない。

プレーントゥが好きな理由は、あののっぺりとしたアッパーの質感にあると、当初は思っていた。
面積の広い繋ぎ目のないトゥ部分に、革フェチに訴える何かがあるのは確かだ。
特に磨き上げた直後の美しさ!
微妙な曲面に応じて反射する鈍い光を見るのは、最高に気持ちがいい。
あれが見たくて靴を磨くと言ってもいい(笑)

しかし、トゥ部分だけ見れば同じようなデザインであるモンクストラップやサドルシューズは、それほど好きではない。
(ホールカットはけっこう好き・笑)
好みははっきりとしているのだが、なぜそう感じるのか、自分でも未だに分析しきれていない。
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