落し物 4


SIGMA DP1Merrill

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空港警察から遺失物に関する書類がいくつか送られてきた。

まずは落し物をした事自体を届け出るための書類。
落とした場所、落とした時間帯、落し物の細部の特徴・・といった項目を、細かく記載するようになっていいる。
同時に、こういう風に書くのだという、記載例の書かれた用紙も付いてくる。
僕の場合、口頭で落とした事を告げただけなので、まず手続き上、落としたという申請から始まるわけである。

次に遺失物を家に送って欲しいという依頼書。
警察署を訪問するのが困難であるから、直送して欲しいと依頼する書類である。
送付先や送付方法などを書くようになっている。
万一送られてきた落し物が自分のものでは無かった場合、送料を負担して速やかに送り返します・・という一文もあり、それに同意する必要がある。

もう一枚は、落し物の受領書である。
まだ受領していないので、早いといえば早いのだが、何度も郵便を交わすのも無駄なので、先に作成して現物と交換・・ということだろう。
順序が逆ではあるが、こういう手続きでは普通の事だと思われる。
案外落とし主の方から、一回で全部済ませて欲しいと文句が出たのかもしれない。

それらの書類に自分の身分証明書のコピーを添付して、同封されてきた封筒に入れて送り返すのだ。
封筒に80円の切手を必ず貼るようにと、何箇所かに書かれている。
お役所相手なので、貼らないで出してしまう人もいるのだろう。

送り返す書類の一覧や、記入方法などをまとめた書類も入っている。
警察や消防関係は、往々にして書類の書き方に細かい、という印象がある。
命にかかわる仕事なので、誰かが規律から外れた行動をとると、重大な失態を招く可能性があり、その分普通より神経質なのではないか・・と想像している。
まあ、今回は単純に落し物の受け取りなので、そんなに大袈裟な話ではないのだが・・・

自分の犯したミスなので、このような印刷物を送ってもらうこと自体に恐縮してしまう。
僕の落としたベルト・・それも特に気に入っていたわけでもないベルトのために、税金を使用しているのは確かなのだ。
とにかくすぐに受け取った書類に書き込んで、内容を何度もチェックして、封筒をポストに投函した。
ベルトが手元に戻ったら、また報告する。
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