リニアコライダー



SIGMA DP3Merrill

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次世代の素粒子物理学研究施設として、国際リニアコライダーという計画が進められている。
全長約31キロに及ぶ直線型の施設を作り、電子と陽電子を光速に近い速度まで加速して衝突させ、ビッグバンを再現しようというもの。
スイスにある円形型のハドロン衝突加速器に代わるもので、要は30キロ以上の長さの直線トンネルを作ろうというのだ。

施設建造の候補地が世界に数箇所あるが、日本からは佐賀-福岡連合の脊振山地、岩手の北上山地の二箇所が名乗りを上げている。
日本は物理学の分野で優秀な人材が揃っており、また聞くところによると損得抜きにそういうことに尽力する国民気質もあるため、かなり有力な候補地だという。
一方で施設が作られた場合、事実上その土地には新たな都市がひとつ誕生することになり、莫大な経済効果が期待できる。
そのため研究者以外からの注目も高まっているようだ。

ふと思ったのだが、実験がどんどん進んで、最終的に施設の必要がなくなった場合、その後はどうなるのだろう。
莫大な費用をかけて建造して、もうこれは古いから使いません、ということになったら・・・
実際過去に作られた施設は、すでに役目を終えたものもあるという。

そこで思いついたのが、直線路の再利用である。
どうせなら全長を延ばし、42.195キロにしてしまうのだ。
そしてマラソンの記録測定施設にする。

施設には振動の少ない安定した環境が必要とされる。
温度も一定に保たねばならない。
それをそのまま利用して、世界公式記録を出すための専用コースとする。

そのコースで出した記録こそが、共通した環境下で測定した本当の実力であり、それ以外の地上コースでのタイムは参考記録でしかない。
そう決めてしまえば、ランナーの聖地として新たな需要が生まれるのではないか・・・

マラソンに限らず、短距離走、中距離走、長距離走、ハーフマラソンと、様々な競技に使えるだろう。
恐らくコースが隔離されており安全であるということも、今後は重要になるだろう。
まあ、走っていてさぞやつまらないコースになるであろうが・・・(笑)
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