日付と曜日


SIGMA DP3Merrill

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今日は寒い・・・
仕事を終えてから、上野の時計店まで足を運んだ。
修理に出していたユール・ヤーゲンセンのアンティークを取りに行ったのだ。

修理可能かどうか・・という話であったが、ちゃんと修理してもらえた。
数日で修理完了の連絡が来て、しかも非常に良心的な価格であった。
かなり嬉しい。

デイデイトという、日付と曜日の表示が出来る時計なのだが、実は操作方法がよくわからない。
機械式でリューズもひとつしかなく、どうやって日付と曜日を合わせるのか見当が付かなかった。
それで弄くり回しているうちに歯車を痛め、時計を壊してしまった・・と言ってもいい。

お店のご主人に操作方法を教えてもらった。
デイデイトの合わせ方は、時計によって何種類かあるようだ。
まずは慎重にリューズを引っ張ったご主人が
「ああ、一段のタイプですね」
と言った。

一段式なので、引っ張るか押し込むかのふたつしか、リューズのポジションはない。
押し込んだ状態は、ゼンマイを巻くポジションだから、実際には引っ張った状態で変更を行うしかない。
それで日付と曜日を別々に合わせるのだ。

やり方は以下のようなものだった。
まずはリューズを回して何日分か進め、デイデイトの曜日を昨日の状態に合わせる。
針を何周かさせることになるが、曜日は最高でも7種類しかないので、それほど大変な作業ではない。

次に日付の調整だ。
日付が変更になる夜中の12時をまたいで、リューズを正逆に回して、針を数時間行ったり来たりさせる。
その度に曜日は、たとえばSAT→SUN→SAT→SUN・・・という具合に、進んだり戻ったりする。
もちろん日付も変わっていくのだが、日付は1→2→3→4→5・・・と一方通行で進み、戻ることはない。

したがって曜日は足踏みし、日付のみが進んでいくことになる。
その動作を繰り返して、日付と曜日の組み合わせが当月と同じになるまで進める。
そして最後に時刻を現在に合わせるのだ。

何というか、なかなか原始的で面白い合わせ方であった(笑)
時計は分解の際に軽くオーバーホールもしてもらった。
機能が正常に戻り、急に時計に愛着が湧いてきた。
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