楽な時計


SIGMA DP3Merrill

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今更隠すことでもないが、大量に時計を持っている(笑)
とはいっても、普段着けて歩くのはごく限られた機種である。
それ以外のほとんどの時計は、純粋にコレクションであり、ただ飾っておくだけの存在だ。

普段つける時計の条件は何か・・と考えると、つけていて負担が少ないこと・・これにつきる。
具体的には、まず軽いこと、頑丈で少々ぶつけても大丈夫なこと、水が少しくらいかかっても平気なこと、さらには正確なこと、目立ちすぎないこと・・といった項目も、この「楽な時計」の条件と言える。
そしてほどほどにステイタスがある・・というのが、実はけっこう重要なファクターである。

すべてに当てはまる時計は何か・・というと、僕の時計の中ではロレックスのオイスターデイトしかない。
今はほとんど毎日オイスターデイトをつけている。
少なくとも仕事で着ける分には最良の一台かもしれない。

シーマスター・アクアテラは41.5mmケースのせいもあって、ちょっと大きすぎて重い。しかも意外に目立つ。
パテックやバセロンは、心構えが必要だし扱いも少々デリケート、これはおめかしする時につける時計だろう。
50年代、60年代のアンティークは、作りが心もとないし、正確さの面でもちょっと物足らない。
クォーツは、時間は正確でも所有感がほとんどない。

こうして考えると、すべての項目をクリアしているのは、やはりオイスターデイトということになる。
つけてすぐに、モノとしての完成度に「凄み」のようなものを感じたのも、それが理由だろう。
所有してみないとわからないよさがある。

時計という趣味がなかったら、これ一台あれば後はいらない・・ということになるだろう。
もちろんそれは、たくさん買って初めてわかったことではある。
貴重な情報と言えるだろう(笑)



今日の時計ベルト。
ラドーのグリーン・ホース・デラックスに、カミーユ・フォルネのテジューのマリーンをつけた。

色の上では非常によく合っているのだが、何となく薄気味悪い組み合わせである。
何故かテジューの鱗が強調され、妙になまめかしく見える。
生き物の皮であることを、今更ながら意識させられる。

理由を考えてみたのだが、やはり文字盤の色のもたらす効果ではないかと思う。
文字盤とベルトの色がマッチして、ひとつの生物のような存在感を持ち、表皮の質感が浮き立って見えるのだろう。
ブルーという色は意外なほどエネルギーを持っていて、時に暴走気味になる。

この組み合わせは、少し「やりすぎた」例といえるだろう。
このベルトは、本来シルバーの文字盤の時計と組み合わせると、なかなかクールで都会的なのだ。
それがここでは、水槽から飛び出してしまった熱帯魚のようにも見える。
予想していなかった結果で、こういうこともあるのかと感心した。

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