お休みの日


SIGMA DP1 Merrill

大きな画像

一日のんびり休んだ。
今まで休んだと書きながら、本当に何もせずに休んだ日はほとんどないのだが、今回は本当に一日休んだ。
ぐっすり寝てみると、少なからず体調が変わるものだとわかった。
休むことに慣れていないので、かえって体調を崩しはしないかと不安になる。



今日の時計ベルト。
バセロン・コンスタンチンのアンティークにジャン・ルソーのアリゲータつや消しをつけた。

以前アトリエで革の選定をしたベルトである。
50年代(頃?)としては驚異的な薄さの時計なので、ベルトもそれに合わせることを意識した。
ラグの部分は2mmほどしかなく、ラインがスムースにつながるよう、ベルトも思い切って薄くしてもらった。

表側は艶消しのダークブラウンのアリゲータ、裏側はアンチスエットレザーのブラウンを選んだ。
糸は同色のハンドステッチにしたが、これはキャンペーン中で無料オプションであった。
縁部分はへり返し仕上げにしてもらった。

バックルは両開きタイプにするつもりだったので、左右の長さはほとんど調整しないで済んだ。
穴は自分の腕の太さに合わせ、オーダー品らしく3個のみ開けた。
バックル用の中央の切り欠きはなくした。



難しいなと感じたのは、幅が17-14と狭めでしかも厚みを抑えたことで、製品として出来上がってみると、原皮の持っていた圧倒的な迫力が大分薄れてしまう、ということだ。
予想されたことではあったが、ベルト選びの難しさを感じる。
色合いも見事に合ってはいるのだが、むしろ合いすぎて目立たない。

ベルトが完全に時計の引き立て役に回っている。
雲上クラスの高級時計を見ても、ベルトがイマイチに見えることも多いが、考えてみれば意図的にそうしているのかもしれない。
あくまで主役は時計本体で、ベルトは脇役に過ぎないのだ。

このベルトは、でしゃばることなく、ごく自然に時計と同化している。
腕につけても、何の主張もせずにすんなりと納まる。
本当はこういうベルトこそが「いいベルト」と言えるのかもしれない。
長く使って初めて価値が伝わってくるベルトのように思う。

コメント ( 6 ) | Trackback ( 0 )