酔生夢死浪人日記

 日々、思いついたさまざまなことを気ままに綴っていく

憎しみの連鎖、辺野古、セガサミー、民主党、NFL~真冬の雑感あれこれ

2015-01-20 23:18:38 | 戯れ言
 大豊泰昭さんと斉藤仁さんが相次いで亡くなった。共に俺より年下で、早過ぎる死といえるが、濃密な人生を送ってこられたのだろう。卓越したアスリートたちの冥福を心から祈りたい。俺などいつ死神の目に留まっても不思議はないが、残された時間を前向きに生きることが、召された同世代への供養になる。

 昨年入会した緑の党は俺の気質にピッタリで、多様性を尊重し循環型社会を志向している。東京都本部の新年会では、杉並区議選(4月)に出馬予定のKさんと話が弾んだ。<緑の党はリベラルや左派の結集に向け、接着剤、緩衝材になるべき>という俺の空論を、若いKさんは日常活動で血肉化している。

 イスラム国が邦人2人の殺害予告をネットに流した。アイデンティティーの浸潤を是とする俺にとり、<憎しみの連鎖>は思考の埒外にある。シャルリー・エブド襲撃への抗議は国境を超えて広がっているが、エドワード・スノーデン(元NSA、CIA局員)はイスラエル移民省とモサドの近年の暗躍を示唆している。欧州でイスラム教徒の活動が目立つようになれば、イスラエルに移住するユダヤ人が増加する……。これがイスラエルの狙いなら、パレスチナ収奪はさらに厳しいものになるだろう。

 テロとは少数派だけの行為ではない。安倍政権の辺野古移設強行は、まさに国家によるテロだ。スノーデン同様、闇を透視する天木直人氏(元外務官僚)は昨年、<今後10年のアジア情勢の変化、日本国内の反米感情の高まり、米国内の批判を勘案し、アメリカは辺野古移設を断念する>(要旨)との見方を提示していた。

 セガサミー里見会長宅に銃弾が撃ち込まれた。里見氏はカジノ法案のキーマンと目され、安倍首相、小泉元首相らと親交が深い。カジノ議連最高顧問に石原慎太郎、小沢一郎両氏が名を連ね、警察関係を筆頭に各官庁にも顔が利く。野球部はプロに人材を送り込む都市対抗の常連で、里見氏自身は長嶋茂雄氏と昵懇だ。次々に高額馬を購入し、遠からずGⅠ馬のオーナーになるだろう。

 3・11後の東電が典型的だが、メディアはそれぞれタブーを抱えている。出版社系の週刊誌(現代、文春、新潮など)は作家のスキャンダルはスルーするし、スポーツ紙や芸能誌にとってジャニーズ、吉本、AKBはアンタッチャブルだ。上記のコネクションに加え、セガサミーは莫大な広告宣伝費をばらまいている。事件の真相に迫る記事は期待薄だ。

 民主党新代表に岡田氏が選出されたが、国民の目は冷ややかだ。この四半世紀、政局(数合わせ)が優先されて野合が繰り返され、政治家もメディアも政治ウオッチャーも理念を語らなくなった。この動きを主導したのが小沢氏で、体現したのが民主党といえる。13年の参院選、昨年末の衆院選の際、平野啓一郎と柳家小三治が<今回は共産党に投票した>と語ったことは、当ブログで記した通りだ。

 民主党が自公に対抗する結集軸になるためには何が必要か……。政局のみで永田町を泳いできた連中には、正解が見つけられなかった、いや、正解を出した長妻氏を支持しなかったというべきか。リベラルを掲げた長妻氏は<最大のテーマは格差と貧困>と立候補時に語っていた。長妻氏の理念が党全体に浸透すれば、平野も小三治も、そして多くのリベラルの有権者も、次回の国政選挙で民主党に投票するはずだ。

 週明けはNFLのチャンピオンシップを堪能した。大逆転のシーホークスと粉砕したペイトリオッツと、ゲームの中身は真逆だったが、スーパーボウルは俺の、いや、全米の期待通りの組み合わせになった。キャラが対照的な両ヘッドコーチは、16年越しの因縁のドラマに組み込まれた。〝史上最高のスーパーボウル〟のキックオフ(日本時間2月2日午前)が待ち遠しい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする