大和だより ~写詩 写歌 写俳~ 小筥集

日ごろ撮影した写真に詩、短歌、俳句とともに短いコメント(短文)を添えてお送りする「大和だより」の小筥集です。

大和だより ~写詩 写歌 写俳~ 小筥集

2015年08月30日 | 写詩・写歌・写俳

<1354> 新続々々々々我が家の雨蛙

          新秋や 戸口に覗く 犬の貌

 我が家の雨蛙、ぷくぷくのお父さんが一週間ぶりに、いつもの居場所である二階ベランダ下の雨樋の上に帰って来た。激しい雨の降った後、雨に堪能したかのように。今日は概ね曇りであったが、このぐずつきは秋雨前線の停滞によるようである。姿を消していたこの一週間ばかりはこの夏の暑さに体力を消耗し、どこかで亡くなり、もう帰ることはないような気にさせられた。だが、今朝方見られたのであった。

                

 ぷくぷくのお父さんは初夏に姿を見せたが、今は初秋である。初めのころより元気を失っているように思われるが、相も変わらず樹脂製の樋の上に鎮座して目を瞠っている。この間、長年使って来たク―ラ―が壊れ、新しいのに取り替えたが、暑さのピークを乗り越えて、私たちも今まさに新秋の季節を迎えたといったところである。ぷくぷくのお父さんにはこれから秋、冬に向かってどのようにその体を維持し、暮らしてゆくのだろうか。 写真は帰って来た雨蛙のぷくぷくのお父さん。

   新秋や 熱きコーヒー 欲しくなる

   新秋や 道の火照りも なんとなく