日記

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ジャーパンファンのコンサート

2006-10-06 10:02:38 | インポート

100_1079 久しぶりに演奏会に行った。私の仕事は夜なので、あちこちで演奏会が開かれていても、なかなか、行こうという決断ができない。これは!、というものだけ、お客様にご迷惑をかけながら行かせてもらう。

 今回は高松サンポートビルの3階にあるホールで7時の開演だから、観音寺を6時の特急に乗って行けば間に合う。この日、毎年10月に広島から仕事においでるお客様が3人お泊ることになっている。毎年泊まってくださる方々をお断りするわけにはいかない。こんなときは夫にちよっとお願いしてみる。私が夕食の支度をすべて整えて、汁を温めるだけ、刺身は冷蔵庫から盛り付けた皿を出すだけという状態にして、速めに仕事場から帰ってもらってバトンタッチする、という段取りになった。そして私は夫に感謝しながら車中の人となった。

 生の音はいい。空気の振動を肌でかんじることができる。今まさに演奏を始めるというときの静まりかえった緊張感、演奏家が目を閉じて呼吸を整える、私の体も硬くなる、ステージの上の人と同化されたような気分である。

 ジャーさんのコンサートは3回目だ。この日は、二胡、オカリナ、ピアノ、パーカッション、チェロ、バイオリン、ビオラ、総勢12人の編成だった。当然いままでのと違って迫力があった。ジャズっぽいピアノがとてもかっこよかった。うきうきとした気分になれた。低音で支えるチェロも心地よかった。低い音がはいると安心感があって気持ちがいい。パーカッションのリズムもカッコいい。大編成でいつもよりお値段も高めだが、幸せな気分になれた。

 オカリナはあの有名な宗次郎さんの演奏だ。生で聞くのははじめてだった。やわらかい包み込むような音色だ。これを癒し系というのだろうか。二胡はたった2本の弦で奏でる、つくりの単純な楽器だけれど、いくつかの奏法、テクニックがあって奥が深い。私などテクニックの入り口にも立っていやしない。まともな音でまともな音程を出すことが日々の目標である。オカリナは更に単純な楽器、音程、音色の満足できるものを造るのはたぶんたいへんなのだろう。ああいった素朴な音こそ、誰の心にもしみこんでくるのかもしれない。

 曲の合間のおしゃべりで、ジャーさんが台湾で演奏会をしたときのことを話された。そのときもゲストが宗次郎さんで、台湾でもオカリナが最近とても好まれているということだった。今年2月に台湾に旅行したとき、陶器の町、鶯歌(イングーとよむ)へ遊びに行ったとき、道路際にずらりと並んだ陶器店のなかにオカリナの店が一軒あった。ジャーさんが言ってた様に、流行ってきているのかもしれない。店番の奥さんが自分で吹いてデモンストレーションしていた。上手に吹いていたので、自分にもできるような気がして一個買った。家に帰って吹いてみたが音は出る。でも、付属の指使いの図をつきあわせて簡単な曲を吹いてみるものの、なかなか覚えられない。3日坊主でそのへんにほったらかしてある。何事も毎日練習しないとダメだ。

 コンサートがおわるとお決まりのサイン会だ。ジャーさんと宗次郎が座るはずのテーブルの前には長い列ができている。写真をとらせていただいてホームページに載せたいので、私も傍で暫く待った。なかなか出ていらっしゃらなかったが、やっとジャーさんが来られたので撮った。冒頭の写真である。宗次郎さんはまだ出てきそうにないが電車の時間が迫ってくるので諦めた。

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 翌日ジャーイエンさんによる二胡のメンテナンスに行った。たしか彼はジャー先生の甥ごさんと聞いている。天華二胡学院のメンテナンス部で働いている。

 会場は、前日と同じサンポートビルだった。朝の仕事を片付けて、駅に向かいながら、いくら無料とはいえ、道中往復3時間かけて何十分かの講習を聞きにいくのもタイギなことだなあ、と思った。しかし、今までの疑問を解決できたし、知らなかったことも教えていただいて良かった。なにより、2年前北京で買った二胡の音色がどうも気に入らなくて、可哀想にほったらかしていたが、こちらの方が音がいいといわれ、驚いたのと嬉しかったのである。私は、やわらかくていい音だと信じて、ずっと、もう一方の楽器で練習してきたが、イエンさんにいわせると、こもった音だそうだ。蛇の皮に接触する駒を取り替えると音色が全然違った。音色は弾く人の好みだが、私の目指す音、少し考え直した方がいいかなと思った。井の中の蛙ではいけない。たくさんの人の音を聞いて、意見も聞いて、レベルアップしたいなと思った。

 ジャーイエンさんは日本語も上手だし、とても親切に丁寧に教えてくださった。おとなしくて物静かな感じでファンになった。


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