日記

お遍路情報と、日記を綴っております。

赤星、雪はあった

2021-02-28 21:27:53 | 日記

 天気はかんばしくないけれど、今シーズン初めての赤星、行ってみるか。友達と一緒に行くときは、いつも早い時刻の集合だが、一人だとどうも気儘。明るくなってからの出発になる。それに、土居といえば近い。高速使わなくても、1時間で登山口だ。

 天気がもひとつだからか、車は先客さんが2台。車を走らせながら伊予の山々を見ると、残念ながらまだガスがかかっている。頂上に着くころには消えてくれればいいけど。

 ゆっくり滝を見物している男女を追い抜いた。その後、トレイルランのような軽装の男性がさっさと追い抜いて行った。雪は900メートルくらいから現れた。時折ゴーッと風が吹くし視界は悪いし雪は少ないし、だんだん天気は悪くなるはず。今日は登山には不適切だったかなと、大儀だなあと思いながら歩いていた。1200メートルくらいで、さっき追い越していったランの男性が下ってきた。ガスっているので止めたという。彼の足元は、タイツにハーフパンツ、スニーカーのような靴に軽いアイゼンのようなものをつけている。雪はだんだん深くなって、靴の中に入って冷たいだろうに。軽装過ぎる。下っていく彼を見送り、天気悪いけどもう少し行くか、と気を取り直して、登る。

 少し登ると、また下ってくる男性に遇った。天気の悪い山中では、人に遇うと心強く、嬉しい。しばし立ち話をする。丸亀から来たといった。「まだ、頂上までは大変だけど、雪はたくさんある。青くてきれいだから、何も景色はみえないけど、行ったらいいよ」

 なるほど、頂上は最高の雪道だった。昨日何人もが踏んでくれている。頂上点前5メートルでチェーンアイゼンを拾った。さっきの人、片方しかアイゼン付けてなくて、無くしたといってた。彼のだ。追いつかないかもしれないけれど、頑張って特急で下りた。けれども、だめだった。片方だけのアイゼン、どうしよう。

 下りでは、追い越した男女と、あとから登ってきた単独の方、3人に遇った。私が励まされたように、「雪がきれいだから頑張って行ってきてください」と、同じセリフをしゃべった。赤星は標高差が大きくきつい山だ。皆、雪を見たくて登ってきている。山で出遭う人たちはみんな仲間のような気がする。

 赤星の駐車場は私を入れて9台に増えていた。篠原さんのかなと思われる軽トラもあった。きっと、豊受山方面の登山道を整備しているのだろう。赤星の登山道を歩くたびに、どこかここか、直されている。道が右岸になったり左岸になったり、橋が7,8本あるが、どれも頑丈に作ってくれている。ありがたいことだ。

  

 頂上の景色。展望悪く、ランチをする気にもならず、アイゼンを届けたい一心で、とんぼ返り。 

 いつものことながら、雲のないきれいな三角錐の赤星を恨めしく眺めながら、帰路につく。降りてくると晴れるんだから。


産直市の野菜は美味しい

2021-02-23 21:12:22 | 日記

 昨日は、久しぶりに、お遍路のご夫婦が泊まられた。広島からということで、ご本人さんは気にしておられたが、予防対策をしっかりとしておれば、そう簡単に感染しやしないと思っている。

 夕食の一品として、雲辺寺麓でとってきたフキノトウを天ぷらにした。そして、左端「つぼみっ娘」という、菜っ葉の芽も揚げた。からし菜の一種で、風味がピリッとする。これは、四国中央市の産直市で買った。あちらに用事で出かけるときは、寄って、野菜や果物を買う。今、特に買いたいのは、ホウレンソウ、柑橘系果物、旬は過ぎたのだけど、伊予美人という里芋、つぼみっ娘のような季節の珍しい新顔野菜など。安くて新鮮、スーパーで買うより断然いい。私が自宅付近で寄る産直は、実家と自宅の中間にあって、便利はいいのだけど、品質がよくない。筋の堅いオクラ、傷んだような枝豆、今出ているホウレンソウは、四国中央市のとは比べ物にならないくらい貧弱で、ここに並べる農家さんの心理を疑う。売り物にならないような野菜を持って来ているのだろうか。「うちのは、安くておいしいよ」と自慢の作品を出してほしい。

 そして、フキノトウやつぼみっこの天婦羅、里芋の煮物、デザートに柑橘類、これらはお客様に喜んでいただけた。お遍路さんは豪華な料理を食べに来ているのではない。地域の、新鮮でおいしい食材を使った家庭料理が喜ばれる。

 そろそろ、旅行が解禁になりそうだ。GOTOトラベル事務局から、引き続き参加するのかという確認の電話がかかってきた。今年のゴールデンウィークは人々が動くのだろうか。毎年、高校生のサッカーチームが試合に来るので宿泊を受け入れなくてはいけないのだが、去年はみな自粛していた。今年はどうだろう。この仕事、老体には、ちときつすぎる。コロナ不況でついた怠け癖、元に戻るだろうか。


蕗の薹、ゲット

2021-02-20 20:50:50 | 日記

   

 今日は春の陽気だった。3月までは、山登りで林道なんかを歩いていると、ラッキーにも道端でフキノトウを見つけることができる。けれども、讃岐の里山ではもう遅いかもしれない。雲辺寺ロープウェイの近くに、蕗が生えるところがある。いつかフキノトウをとりにこなくっちゃ、と思っていた。で、行ってみると、あるある。もうちょっと早く来たらよかった。明日、友達におすそ分けしよう。私は持ち帰ってすぐ、蕗みそを作った。常備調味料だ。明後日、本当に久しぶりにお遍路さんが来られるので、このフキノトウ、天ぷらにしよう。

 やはり、春に誘われてか、雲辺寺にもお客さんが結構登っている。ほとんどは香川ナンバー、愛媛、高知ももある。お遍路さんかな?ブランコ遊びかな?

 香川でのコロナ感染者が落ち着いてきたというので、知事は、GOTOイートと、香川県人が県内で宿泊する際の割引を再開した。今は季節的にもお遍路さんが少ない時期だ。春の訪れとともに、そろそろ人が動き出す。4月にひとつ、5月にひとつ、予約が入った。毎日開店休業で、山へもたくさん行かせてもらったが、仕事という緊張感は人生には必要である。

 昨日、青空屋さんのお隣のSさんが「大根が畑にいっぱいあるから取りにおいで」と言ってくれた。春はタケノコ、秋は栗をくださるお宅だ。Sさんの話によると、青空屋さんは休業しているという。そうだろう、店を開けてお客を待っていても経費がかかるだけだ。もし仕事が見つかれば、宿は休んでそちらに転向した方がいい。まだ若いから仕事は見つかる。

 私だって、もし養わなければいけない子どもらがいたら、収入を得るために必死で何か考えなくてはいけない。今は年寄り二人が大人しくつつましく暮らしていればよい。けれども、年金で足りるわけがなく、娘が経営する会社の手伝いをして生活の足しにしている。私の仕事は集金である。今や人がお金を集めに行く時代ではない。以前に比べて件数はかなり減っている。いつ首を切られるかはらはらしている。集金の仕事がなくなると、何をして、雇ってもらえるかな。私、何にもできないみたい。

 

 ピンクの梅の花が満開。毎日メジロのカップルが蜜を吸いに来る。数日前の朝、窓の外を見ると吹雪だった。どんどん積もれと願ったけれど、この暖かさ、山でももう融けただろう。真冬になったり春になったり、なんと忙しいことか。

 1月終わりに剪定に来てくれた。母の庭はとてもきれいさっぱりしている。春がくるまでのしばしの間だけであるが。

 庭師さんがスズメバチの巣をとってくれていた。椿の木にこしらえていたらしい。こんなに近くに恐い蜂がいたのに、よくもまあ無事でいられた。木は隣家との境にある。隣人も被害がなくてよかった。誰もここに巣があったこと気が付かなかった。

 


雪が少ない石鎚

2021-02-09 08:38:30 | 日記

 

 前のシーズンは、雪がほとんど降らなくて、石鎚へ行くチャンスがなかった。今シーズンは、12月から結構寒い日もあったので、雪が積もっているようだった。が、なかなか機会が訪れず、一昨日日曜日、やっと出かけることに。前日は7時に家を出ようと計画していたのに、まだ布団の中でぐずぐず迷っていた。時間とお金を遣っていく価値があるのか、雪を楽しめるのか。雪がなければ里山でもいいのでは? ごそごそ起きだして、約束されたような上天気の窓の外を眺めて、これは止めたら後悔するぞと思い、急ぎ身支度をし、7時半出発。

 やはり、雪はない。ロープウェイ山頂駅でうっすら。

 

 二の鎖元の避難小屋あたりではまあよし。ここでアイゼンを着ける。しかし、まき道の鉄の階段には雪がなく、金網の穴に歯が引っ掛かったり、ガリガリギリギリ金属のこすれる音が不快だ。適度に積雪があれば快適なんだが。

 登山道は、まあ適度に雪があってよかったんだけど、頂上は、飛ばされてかほとんどない。日曜だし、快晴の予報に誘われてか、老若男女が沢山登っている。天気予報に反して、朝からずっと視界悪い。登山が終了するにつれ、雲が晴れてくるのが常である。

 3時の下りの便を待つ人々。小さなゴンドラに積み残しが出るんじゃなかろうかと思われるほど、人が集まってきた。往きは一人だったけど、帰りは3人になった。偶然、頂上直下のところで、いつもの山友2人に遇ったからだ。石鎚に来ると、知り合いに遇う率が結構高い。それほど人気の山といえる。

 笹ヶ峰、寒風、石鎚などの山へいくときは、以前は高速を使うのが当たり前だった。けれど、仕事をしない今、時間を買う必要がない。時間はたっぷりあるのだ。ああ、これが歳をとるということだなあと思う。

 予定より起床時間が遅かったので往きは高速に乗った。大体、いつも遅くに出かけて、最終に近いロープウェイで降りてくるのが私の常だ。今回は私としては早い帰りだったので、高速を倹約して、西条、新居浜間以外、下道で観音寺まで帰ってきた。その差は30分であった。30分1000円は高いなあ。30分パートで働いても、500円にもならない。新居浜の街のなかを国道が通るときは、混むので避けたい。バイパスはないのかな。