日記

お遍路情報と、日記を綴っております。

富士山

2015-09-30 20:16:40 | 日記

 9月は慌ただしくおわった。

 最初の週はトライアスロンのお客様の片付け、2週目は漸く天気が回復しそうだったので、急遽富士登山、3週目は孫のお世話で東京、4週目は休む間もなく、シルバーウィークで大忙し、あっという間に明日は10月。

 9月前半にどこか山へ登りたいと思っていた。富士山は取り立てて登りたい山ではなかった。なのにどうして?

 私の友人が、富士山へ行きたいと前々から口にしていた。若いころは一緒に北アルプス方面にも行ったことがある。友人は69歳、この頃はめっきり年をとってしまって、年に2,3度くらいハイキングする程度だ。これが最後の大きな登山になるかもしれないと思い、私が富士山に行こうと誘った。不安を感じながらも、久しぶりの山行をとても喜んでいた。

 ネットで調べると、ツアーがたくさん出てきた。夜行バス、新幹線で行く、飛行機で行く、など。しかし友人は、ツアーだと付いていけずに放られるだろうから、時間をかけてゆっくり登れるように、個人で行きたいという。夜行バスで東京新宿に行き、山小屋2泊というのんびりスケジュールだ。人も小屋も多い、吉田ルートをいく。

五合目の賑わい。次々と大型バスがやってきて観光客をはきだす。客は楽しそうに、派手にポーズを決めて写真におさまる。中国人の多いこと、派手目の衣装ですぐわかる。

 

 登山者も、半分くらいは外国人だ。そして若い人がほとんど。

 計画は、五合目で1泊という超ゆったり登山であったが、頑張って七合目まで行けた。本日の宿は鳥居荘。

 みんなお遍路さんの杖のようなものをついて歩いている。杖に焼印を押すのがブームみたいだ。各小屋のデザインがあって、隙間なく印を押してもらって、登山の記念にするのだ。何個ぐらい押せるのだろうか。一個300円だから20個でなんと!6000円! おおーっ、高価で立派なお杖になった。小屋も宿泊だけじゃなく、いいお商売を考えたものだ。

 七合目に泊まった人は、早い人で、真夜中11時に出発する。次の人は3時出発。私たちは、はなから、ご来光を見る計画はしていない。素知らぬ顔で朝5時まで横になっていた。しかしながら、驚いたことにチェックアウトは6時という。隣に寝ている友人に声をかけると、気持ちが悪い、吐き気がするという。というわけで、せっかくの富士山、ここで撤退。

 雲海の色を変えながら、少しずつ現れる太陽、七合目のご来光もなかなかのものでした!

 下りは、宮城県からツアーに参加していた若い女性をいれて3人で歩いた。これ以上登るのは無理として、ツアーから放られた女の子だ。下りの早いこと・・・、バスの始発まで時間をもてあました。そして、予定より一日早く家に帰ってきた。

 富士山の山小屋は、宿というより仮眠の場所なんだね。掛け布団が薄いのは、着の身着のままで寝て、3時にさっと起きて、早く身支度するためだ。もう少し小屋で休ませてくれたら、体調の快復も期待できたかもしれない。6時で出なくてはいけないとは、ちょっと冷たいなあと思った。

 久しぶりに遠くに登山に出てきて、撤退を余儀なくされた友人、ガックリきてるかなあと思ったら、「又挑戦しよう、違うコースで」 といったのには、驚いたと同時に安心した。私は、ずっとこの人を人生の先輩として見てきた。7年後この人のように元気でいられるか、いつもそう思っている。

 今回は偵察ということにして、次はお鉢めぐりするぞ!


子守一日目の失敗

2015-09-17 21:52:37 | 日記

 今日、東京は1日中雨だった。私は今東京にいる。娘夫婦が、用事で10日ほど留守にするので、孫のお世話にきている。

 子守1日目は大失態だった。

 スクールバスに乗せるため、大通りまで20分、雨の中を歩いて行った。緊張もあって、少し早目についたのと、雨でバスが遅れたのとで、肌寒く感じながらも15分くらい待ったろうか。バスが来て、子供たちを見送って、ホッとして手元に目をやると・・・、なんと、私が下の子のリュックを持っているではないか。「アアーッ」と叫んでももう遅い。仕方ない、タクシーで届ければいいか。

 ところが、雨の日はタクシーはつかまらない。マンションの管理人さんが、ご親切に、何度かタクシー会社に電話してくれたが、出払っていて来てくれそうにない。東京都の地図をみてもらって、幼稚園の場所を確認し、電車で行くアドバイスを受けた。田舎から出てきたおばあちゃんである。迷子にならないように、田園都市線の乗り場までの詳しい地図を書いてくれた。お蔭で、すんなりと幼稚園にたどり着けた。リュックの中には、お弁当とスナックが2回分、水が入っている。家から7キロくらい離れた幼稚園なので、10時のおやつまでには届けられるだろうと呑気に考えていたが、タクシーに乗れないなんて思わなかったので、焦っていた。一番悲しいのは当の本人だろうから、できるだけ早く持って行ってやりたかった。本当に、丁寧に教えてくださった管理人さんに感謝している。

 傘をさしても膝から下はびしょ濡れ、9時20分に幼稚園に到着。

 「まぁ! こんな雨降りにわざわざ来てくださらなくても良かったのに。今園長先生がなぎこのランチを作ってくれたんですよ。水もこちらであげましたからね。」

 親切な対応にこちらの方が恐縮した。私がすぐに電話連絡をすればよかった。

 兎にも角にも、本日、任務をなんとか果たせた。

 

 安心するとお腹がへる。テレビで見たことのある、昔からのカレー屋さんに行った。渋谷駅前に昭和30年に開いたという、「いんでいら」という店である。その店は地下1階にあって、12席しかないちいさなカレー屋さんである。味は普通、特にどうということはない、と思った。


ペット

2015-09-10 10:56:22 | 日記

 朝から、水の被害のニュースで多くの番組がカットされている。昨夜は、うちの近辺でも豪雨で、深夜、警戒情報メールがはいってきた。私は母の家に泊まっていた。夜8時半ごろ、ネコちゃんたちにエサをやりに母の家に行った。すぐ帰るつもりが、雨が激しくて、車まで行くのもびしょ濡れになりそうで、小降りになるのを待つことにした。雨脚はずっと強いままだったので、今夜はここに泊まろうと決めた。雨はものすごい音で地面を叩きつけている。去年の広島の土砂崩れも深夜だった。夜中のこんな雨の中、避難しようにも難しいと思った。

 むしろ私の本宅、豪雨に持ちこたえられるか心配だった。雨漏りしているんじゃないかと電話すると、なんと、7キロしか離れていないその地域は、雨は降っていないと! 局地的な大雨だったのだ。しかし海に近い港の地区では、川の水量が増すのと満潮で、避難警告が出されていた。

 世界中で、自然の猛威に慄いている。何処に住んだら安全か、海も川も山も、普段はやさしくて美しいのだけど、ひとたび荒れ狂うと人の力では成すすべもない。

 

 8月初めの暑い暑い季節、ネコちゃんたちは涼しい場所を求めて、只管お昼寝して過ごした。

     

 以下、妹のペット、ボルゾイ犬の写真集

    

 未だ一歳にならない女の子クリスは、遊び盛りである。琴弾公園に散歩に行ったら、野犬の群れが追いかけてきて怖かったそう。こちらに滞在中、お気に入りの一の宮公園で朝夕遊ばせていた。早朝、人が少ないときに放してやると、走り回って大喜びだそうだ。ゲートボールを楽しんでいる場に飛び込んで行って、ボールを銜えて走って行ったのには困ってしまった。都会では「はなすなーっ!」と怒鳴られるけれど、ここのひとはおだやかだなと、胸をなであろしていた。

 もともと猟犬ということあるが、こんな大きな体で何を追いかけるの? オオカミを追い込むのだそうだ。オオカミは家畜を襲う害獣とされ、殺されてしまったけれど、テレビでオオカミ保護地区でたくましく生きている様子を見て、なにか不憫で応援したくなった。その鋭い眼が魅力的だ。狼男や、狼に育てられた子供のはなしなど、どういうわけでオオカミとヒトが結びついたのだろう。

 

 この子は3代目、アンヌ、白血病で死んだ。抗がん剤などの治療でたくさんお金がかかったらしい。安楽死させる方法もあるだろうが、動物は生きる本能だけである。できるならば、生きられる限り生かしてやりたいと思ったのだろう。飼い主が満足して見送ってやったなら、イヌも成仏するのである。妹はずっとこの種の犬を飼っている。大きな犬の世話は大変だ。やんちゃな時期は外で思いっきり走らせたいが、大きな子が走れる場所に連れて行かなければいけない。病に伏したときは、床ずれ防止で体位を変えるのも大変だ。

 ネコもイヌもヒトも、互いの存在で、しあわせに暮らし幸せな最期を遂げられたらいいなあと思う。香川県は犬猫の殺処分が全国一多いらしい。観音寺でも、ようやく不妊手術費用の補助が出ることになった。手続きが面倒と獣医さんは言ってたが。