日記

お遍路情報と、日記を綴っております。

ドイツでお茶を点てる

2009-05-30 01:02:45 | インポート

101_0745

101_0746

K氏のお宅の茶室内部

6畳間で、まんなかに掘りごたつがある。正座がきついからかな。1面が床の間をとった壁で、3面が障子である。どこからでも入れる、が障子がきしんで開きづらい。ドイツ人が造った茶室らしいが、日本の建具やさんならスムースに動く障子をいれてくれるだろうに。

101_0827

101_0829

101_0830

101_0833

お道具は好きなのを使うようにと、お宅の階段を最上階までのぼって、物置の部屋に案内された。日本で買って帰った品々が無造作に積んであった。茶杓はどれを?と次々と見せてくれるのだが、私はまだまだ勉強が足りない初心者、お茶が掬えればどれでもいいのだ。茶碗、棗、水差しはその辺にあった。建水がみあたらない。どれを建水にしようか。地味な色合いのガラスの器が置いてあったのでそれを建水にしよう。ガレであったとしても頓着しない。お軸は「喫茶去」から富士山に登るカタツムリの絵に変えた。

 さてお手前であるが、お稽古したこともない逆勝手、左で入って右で立って・・・なんて考えていたらかえって躓いてしまう。そんなことより、間違えて動作が止まったり、慌てふためくことのないように、ゆったり落ち着いてお茶を差し上げることが大事だ。実際手順を間違えたのではあるが、流れを乱さないように続けたので、K氏は気づいてはいない、と思う。日本の茶道にとても興味をもっておいでで、道具を買い集めてはいるものの、使う人がいないのだろう。倉庫に眠っていた素晴らしいお道具も日の目を見て、K氏も嬉しかったのだろう。私のお手前をとても喜んでくれた。


ホテル周りを散歩する

2009-05-29 01:51:14 | インポート

ホテル周辺を散歩する。さすがヨーロッパ、写真でみるとおり、古めかしい、石づくりの街だ。電信柱や電線はみあたらない。近代的なビルディングもない。どの通り、小路を歩いても素敵なのだ。私の友人によくEUに旅行する人がいるが、初めてドイツにきて、その気持ちがわかるような気がする。

101_0787

マルクト教会、とても大きな建物だ。ホテルの窓からその尖塔がよく見えた。

101_0931

近くには、こんな小ぶりな教会もある。まわりに背の高いビルなどないから、どの景色も素晴らしい。

101_0788

101_0818

上は市庁舎

下はクアハウス。温泉はなく、カジノなど遊戯施設がある。ホテルのすぐ前にあるので、次女夫婦は夜カジノへ行ったらしい。ちょこっと勝ったようだ。

101_0821

今盛りのマロニエの花、赤と白がある。

101_0924

101_0925

上は源泉、少し熱めの湯が湧き出ている。

下はカイザー・フリードリヒ・テルメ、水着非着用の混浴ということで、残念ながら入る勇気がない。週に一度、女性専用の日があるらしい。ローマ様式の浴場という、中を見学できなくて残念!後日、ドイツに旅行したことのある人がおっしゃるには、「ここでは混浴は普通のことで、スッポンポンでおしゃべりしてる」そうだ。せっかく遥々やってきたんだから、経験してくればよかったかな。この立派な浴場をのがした私は、ホテルの温泉プールで我慢した。それは、温泉の臭いもしないし、ぬるぬる感もない、ちいさな温水プールといったところだった。

101_0960

老舗という雰囲気のカフェでコーヒーとケーキを食べた。お値段は日本と同じくらいかな。お味は・・・、わが国の方が繊細と思う。隣のパン屋さんで、最後の日、たくさんパンを買って日本に持ち帰った。ドイツのパンは堅くて日持ちしそうだ。


ドイツにて

2009-05-28 00:25:50 | インポート

大阪伊丹午前8時発成田経由で、フランクフルトにはその日の午後4時半ごろに着く。伊丹から成田までの飛行機は、ファーストクラスかと思われるほどゆったりした座席だった。全部の座席がそうなのである。フランクフルトまでこんなだったら楽だなあと思いきや、成田から乗り継いだ飛行機は、いつものような窮屈なイスだった。私は最後部、トイレの傍の通路側の席だったから、座わる姿勢に耐えられなくなると、トイレの前のちょっとだけ広い空間で、背伸びしたり足の屈伸運動をして、12時間余りをすごした。それでも、着陸少し前には気分が悪くなった。これが限界だ。

 フランクフルトの空港は思ったより小さかった。大きいとたくさん歩かないといけないし、迷子になりそうだ。 さて、ここで大阪の次女夫婦の到着をまたなければいけない。アシアナ航空で30分くらい遅れて着くはずだ。検疫はなく、入国審査もすっと終わり、荷物のチェックもなく、あまりにスムーズで驚いた。到着ロビーに長女が迎えに来てくれていた。次女らともすぐに合流でき、車でヴィーズバーデンのホテルに向かった。

 ヴィーズバーデンはフランクフルトの西、車で40分くらいのところにある。

101_0774

101_0823

これが5日間滞在したホテル、ナッサウアーホッフ。招待してくださったK氏が取ってくれたホテルである。いったい宿泊料金如何ほど請求されるだろうか、一抹の不安が頭をよぎる。

101_0741

廊下も広々として、すごい贅沢な気分だ。私の旅行はいつもチープなのだが、今回は少し趣が違う。

 午後7時のK氏宅でのディナーまで時間がある。シャワーをすませ、服を着替えて迎えをまつ。

101_0955

101_0953

K氏のお屋敷は、ホテルから車で5分くらいしか離れていない、閑静な高級住宅街の一画にある。車を降りてビックリ、ホテルと見紛うような大きな家である。

101_0742

101_0743

101_0747

101_0744

 おうちの中にはいって「おおーッ!まあーッ!」感嘆詞の連続。日本刀、鎧、茶碗、猛獣の剥製等等、所狭しとおいてある。裏手に抜けると、噴水のお庭、お茶室、それと細長い障子に囲まれた建物がある。なんと!障子を開けると、それはプールだった。せいぜい2人が泳げる幅である。信じられないほどのセレブさはまだまだ続く。ため息が出る。

 

101_0758

 その日のディナーは地中海料理ということだった。ディップのようなものが何種類もでてきて、野菜やパンといただく。初めて食するものばかりだった。食事のあとベリーダンスの余興があった。ダンサーはグラマーな女性で、お腹のお肉もプルプル揺れていた。

101_0773


ドイツ旅行、前夜までバタバタする

2009-05-25 00:27:34 | インポート

 この旅行、出発するまでが大変だった。

 私達は、あるご家庭に招待されていた。持参するお土産を用意することも気苦労だった。その方、K氏には、日本酒がお好きなようなので、お酒と錫製ちろりを用意した。

 K氏は、日本の文化にとても興味を持っておいでで、お庭に茶室まで設けている。お道具も数多く揃えており、茶道については、書物でしっかり知識を持っておられる。ただ、それらの素晴らしい道具を使う人がいないようだ。それで、私がお手前をすることになっていた。炉なのか風炉なのか、お棚を使うのかどうか、使うとすればどんなお棚なのか、など、気になることがたくさんあった。K氏のお宅を知っている娘が4月末に帰省したとき、茶室のつくりなどを聞いてみると、炉をきってあり、逆勝手であるようだった。逆勝手なんてみたこともお稽古したこともない。調べようにも図書館にそれに関する本はない。日にちもない。茶道の先輩に、おおまかでも教えてもらうしかない。で、お願いしたら、数ページにわたってお手前の所作を詳しく書いてくれた。それを頼りに2日間自宅の座敷で練習した。本当にこのメモのお蔭でたすかった。心底感謝したのである。

 おまけに、2日前になって次女から驚きの電話。

 「お母さん!どうしよう、日にち間違えとった!!」

6日に出なくてはいけないのに、7日のチケットをとっていたのだった。もう、パニックだ。おちついて、おちついて・・・。どうしても7日にドイツに行かなければいけない。高くついても他のチケットを捜さなくてはいけない。インフルエンザでキャンセルがあるかもしれない。彼女はJALを予約していた。そこでは30万のしかないという。ちょっといたいなあ。他をあたってみると、アシアナ航空が7万いくらでとれたという。なんという安さ、驚きだ。これで、一件落着。

 私の仕事も忙しいうえに持っていくものも大荷物。着物をもっていくので小物を忘れはしないかと気に掛かる。だれもいない留守中の心配もある。犬とネコのごはん、花の水遣り、お願いする段取り。最後まで頭がこんがらがってパンクしそうだった。


ひとまず無事帰ってきました

2009-05-14 00:23:25 | インポート

 12日、午後10時半家に帰ってきた。

 翌日は、朝から、母の家の草ひきを2時間あまりやった。1週間ほったらかしにした畑と庭は草ボウボウ。でも、まだ小さくてか弱い苗だった香菜やバジルも立派に成長して、うれしくなった。

 成田空港について、検疫を通過するところでは、その物々しさに驚いた。映画みたい。ドイツから着いた私達はすっと出られた。

 ドイツに入国するときは、「こんなでいいの?」というくらい、あっけなく通過できた。健康診査も荷物検査もない。だから日本に帰ってきて、この差におどろいたのである。マスクしているの、日本人だけだ。私達も、行きは飛行機の中でマスクした。帰りは、インフルエンザのことは忘れてしまって、全然気にならなかった。滞在中にも、誰もそれについて話さなかった。日本人はすごい。徹底している。だから日本は何かにつけ、安心できる国なのだ。

 インフルエンザは気にしていなかったら、母の入所先の施設から電話がかかってきた。「インフルエンザが心配ですので、1週間面会は控えてください」といわれた。「あっ、そーか、私達がウィルスをもっている可能性があるんだ」うっかりしていた。外国帰りの私達は接触を拒まれているんだ。ひとに会うのはさけよう。