焦って調理すると、時々野菜と一緒に指まで切ってしまう。鋭利な刃物で肉を削いだときの、あの、なんともおぞましい感覚。「ヒィッ！」と小さく悲鳴をあげてすぐ、「しまった！」と思った。週末には、大事な二胡のレッスンがある。右手ならまだしも、左手の指先は、絶対怪我などしてはいけなかった。ナイロンの手袋の中で、カットバンも間に合わず、人差し指が血で赤くそまる。テープを巻いた指で練習をしてみたら、なんとか弾けたので安心した。弦があたるところと傷口が、少しずれていた。
それにしても、なんと長い間、日記を休んでしまったことか。この1ヶ月、えらいめに遭った。2月から滞在しているグループが、5月すぎまで泊まることになったので、まだまだ私は忙しい毎日が続く。
大阪に住む娘とその息子達が3月にやってきた。当初、1週間くらいの予定が、結局20日間もいたので、仕事と彼らのお世話で、私の自由時間は全くなかった。なぜ娘達の滞在が延びたかと言うと、これがまた、さんざんだった。大阪からやってきてすぐ、10ヶ月の次男が下痢、発熱した。お医者に看て貰うと、ロタウイルスに感染しているといわれた。そして、娘と2歳の長男、次に私、と、一家全滅。夫は無事。彼はメタボのくせ、丈夫なからだに、感心するやらうらめしいやら。