日記

お遍路情報と、日記を綴っております。

なごり雪

2015-03-30 11:24:18 | 日記

 今週は一気に春に向かって走り出した感じだ。ソメイヨシノが一分咲き、種類が違うのか、少し濃いめのピンクの桜が満開だ。我が家のタラの芽も少しずつ顔をのぞかせ、お客様にご賞味いただけるほどになった。

 28日の土曜日は晴天、今季最後の雪山は笹ヶ峰である。登山口まで雪はなく、登り始めてもしばらくは何も白いものは見えず、汗だくの春の山であった。少しずつまだらに雪が残って、小屋あたりではまだ雪深い。林道も登山道も、雪に覆われているほうが安全だ。ダートな道でパンクの経験があるので、自然と用心して走る。

 大阪から10人くらいお客さんが泊まるとかで、ご主人の片山さんが準備をしていた。私の友人はこの小屋で、忙しいときだけお手伝いしている。この日は、登山口で待ち合わせて、もみじ谷から登ろうと計画していた。

 テープたよりに、夏道に沿って登り始めたが、固く締まった急斜面をトラバースするのは危険なので、尾根に這い上がって尾根伝いに登ることにした。私は、こともあろうにピッケルを忘れてきたので、幸い車につんであったストック1本が頼りだった。ストックは、固い雪には頼りにはならない。なんとか無事頂上について眺望する。石鎚がきれいにみえる。

 下りは正規のとざん、無精してアイゼンを着けずに滑って降りていたら、思わぬところで10メートルくらい滑り落ちた。木に衝突する手前で、ストックではなくつま先で止めることができた。雪はその程度のやわらかさではあったのだ。ヒヤッとした瞬間だった。

 3月21日、烏ヶ山。2度目の山である。前回はもう少し雪が深く、山スキーヤーやスノーボーダーが大勢滑っていた。

 頂上到着、背後は大山、蒼くどっしりと座っている。

 泊まりは休暇村蒜山高原、夕食のバイキングを、あさましいかな、食べ過ぎて寝苦しい夜を過ごした。

 翌日は上蒜山に登る。さすが、四国の急峻な山とは全然景色が違う。なだらか、長閑である。

 上り道左側は、ずーっと柏の木の群生。柏餅は、今ではサルトリイバラの葉で包むけれど、昔はこの柏の葉で包んだ。

 上蒜山頂上。雪はたくさん。

 これで、今シーズンの冬山はおしまい。


代々木公園のテント村

2015-03-27 21:45:05 | 日記

 先々週の東京代々木公園。

 今、桜はまだかもしれないが、花々に彩られて明るい春の景色に変身しているだろう。

 去年夏、デング熱の流行で代々木公園が立ち入り禁止になった。公園の隅にあったテント村はどうなったろう。一年前にきたとき、見かけたかわいいネコはまだいるだろうか。テントのそばで、黒猫がこちらを見ていた。触ってみたくて近寄ると逃げてしまった。たぶんどこかのテントの飼い猫だ。

 さらに進むと見覚えのあるテントがあった。なんだかホッとした。確かこのおうちだ、ネコがいたのは。ネコの遊び場のような道具があったり、棒切れでこしらえた門にはキティの人形がかざってあったり。ネコの姿は見えなかった。家の中かな。

 このようなテント生活、真冬の寒さや大雨を凌ぐのは大変だろうが、のんびりして快適かもしれない。なかには、家はあるけれどテントで暮らしたいというような人もいるかもしれない。今年の夏もきっとデング熱は流行するだろうなあ。


東京へ行く

2015-03-20 19:14:14 | 日記

 東京に住む3歳と5歳の孫の世話をするため、数日留守をした間に、実家の草木は見事に変貌している。ミモザが満開、黄色い水仙が花開き、ユキヤナギも咲いた。地面にはイネ科の雑草も花を咲かせている。雨上がりの湿り気のあるうちにと思って、しゃがんで草取りを始めるとキリがない。こんな穏やかな春の一日、日が暮れるまで、ここで草取りをしながらのんびり過ごせたらなあと思う。そんなまったりした暮らしも時々はいいなあ。

 東京から帰ったのは昨日だが、午前中、高松は霧と雨で天候が悪かった。飛行機は着陸体制に入ったけれど、視界が悪くて着陸できず、再び上昇した。高松空港の上で天候回復を待って、再度着陸体制になった。機内の人々は不安げに外の雲を眺める。着陸に失敗されたらもちろん困るが、伊丹か神戸に降ろされてもとんでもないことになる。機長、頑張って、と祈りながら外を眺めている。車輪が地面に接触する軽い衝撃を感じてほっとする。一時間遅れで高松に到着。春は霧の出る日が多くなる。10年くらい前、広島空港から中国大連に行くのに、霧で飛べず、5時間待たされた。単独での出国の緊張感と期待は、5時間の時間つぶしで、見事に多大なる疲労感に変わった。その夜、お世話になる中国人のお宅で遅い夕食をとったのだが、その食事がその翌日中、胃袋につっかえて苦しい思いをしたのを思い出す。

 駐車場に着くと、ウェイはいつも私の車のエンジン音を聞きつけて、「おかえりー」といってすりよってくる。この日もまた、誰かが戸を開けたすきに外へ遊びに出たのだろう、雨に濡れて、おまけに枯葉やごみをいっぱい引っ付けて、ドブネズミのようなかっこうで帰ってきた。うちに帰って一番の仕事はウェイのお風呂であった。余程汚れたとき以外洗うことはないけれど、今ウェイは、ふかふかでシャンプーの匂いのするきれいなネコになった。しばらくは外出禁止にしておきたい。

 前回子守で東京へ行ったのは一年前だったろうか。今回、子供たちを10時から3時半まで託児所にあずけたので、自由な時間はありそうにみえた。代々木公園でジョギングする、近くの能楽堂でお能を見学する、近くの美術館で伊万里焼展をみる、等々。できれば実行したかったが、忙しくて余裕はなかった。怪我なく、病気なく、無事子供たちを娘に手渡せただけでよしとせねば。二人の子供たちは一年の間に大きく成長している。公園の遊具で遊ぶ様を見ながら、はらはらしながらも、随分手足がしっかりとしたなあと、安心感をもって見守っていられた。

 普段接触のない孫の子守は苦手とおもっていたが、なんとか責任を果たせたかなと、満足感と達成感を胸に帰宅したのであった。

 


少し余裕のある生活になった

2015-03-11 22:06:32 | 日記

 大きな仕事が終わってのんびりしていると、もう一週間が過ぎてしまった。片付けなければいけないことが山ほどあるというのに。母の確定申告が終わっていない。今年度あたっている自治会の会計の仕事、まとめなくてはいけない。今週末から東京の孫の子守に行くので、その準備をしなくてはいけない。久しぶりの大都会、大丈夫かな? 

 一か月あまり緊張が続いたけれど、ようやく心身ともにほぐれ、開放的気分で晴れ晴れと、お掃除を手伝ってくれた友人と一緒に、ランチとケーキで慰安した。風邪をひかないように、体調くずさないように、ミスしないように、毎日気が抜けなかった。病気になることなく、寝坊することなく、無事終えることができて本当に良かったと思う。

 ただ、多少のトラブルはあった。人数が多いので、新築の方の風呂も使っていただいていたのだが、ある晩、湯が出なくなった。灯油はあるのにどうして? もしかして、灯油タンクの残量を表示する浮子に不具合があるのでは? 夫が蓋を開けて覗くと、中はからっぽ。浮子がひっかかっていたのだ。新しいボイラーはものすごく効率がいいなあ、油、全然減らないよ、なんて、呑気に感心していたのだ。そんなわけないよなあ。タンクはからっぽなのに満タンと思い込んでいた。我ながら、苦笑してしまった。お客さんのお風呂の途中のハプニングなので大慌て。急いで買い置きの灯油を少しタンクに入れた。メーカーに問い合わせると、浮子の部分の取り付け方が逆であるとのこと。設備屋さんのミスである。

 ある朝、炊飯器のスイッチの入れるのを忘れた。気が付いて急いで入れたけれど、6時半の朝食に間に合わず、蒸らしの足りない固めのごはんになった。それからは、朝ごはんは、炊飯器のタイマーでスイッチをいれることにした。

 

 少し時間もできたので畑の草取りをして、レタスの苗を植えてみた。これからはムシとの戦いだろうなあ。秋に植えたブロッコリーは、葉っぱをきれいに鳥に食べられた。冬は小鳥も食べ物に困ってるのだろう、仕方ない。

 クリスマスローズの種が落ちてあかちゃんができた。草といっしょに引いてしまったり、ふんづけてはいけないので、植木鉢に移動した。花をつけるまでには何年もかかりそうだ。園芸店でこの苗が高いはずだ。


石鎚で滑落死

2015-03-02 09:02:53 | 日記

 昨夜、石鎚で男性が滑落死、もう一件、女性が滑落大怪我という2件の遭難ニュースを聞いた。前日、私も登ったばかりだった。

 滞在のお客様が週末に帰られるので、一日は掃除をして、あとの一日は私の休日にあてることができる。その日も、少し遅めのチェックアウトの別のお客様をまって、すぐに出発した。得てして、私の山行は考えられないくらい遅い出発になるのだ。したがって、車を走らせながら、何処行こうかなどと考えている。もしものことが起こった場合を考えて、山行計画書を会に提出しなければといつも気にしてはいるが、計画が直前まで決定しないので出さずに登ってしまう。

夜明峠から瓶ヶ森を見る

頂上、下山の無事を祈る。状況は厳しいものがあると思った。

天狗岳、雪がついていて歩き易いかなと思ったが、体力気力時間に余裕がない。

 11時40分のロープウェイに乗れた。私が最終の登山者と思われた。ロープウェイの最終は5時30分、間に合わなかったら徒歩で下るか。切符は片道しか買わなかった。成就社からは登山道に雪がほとんどない。しかし登るに連れ、うっすら白い部分は氷って滑りやすく、緊張した。死亡の男性、1600メートルの場所といってたが、このあたりかもしれない。

 我慢をしながらも、試しの鎖の少し手前でアイゼンを付けた。雪は締まって固い。二の鎖、三の鎖あたりの急斜面をトラバースするところではピッケルが刺さりにくく、誰かが以前につけた凍って固い穴がいくつもあり、それに指を突っ込んでバランスをとった。難儀したのである。足はさることながら、肩、腕まで筋肉痛がおよんでいる。何度か冬の石鎚にきているが、一番危険を感じた。雪の深さや状態で山の難易度が全く変わってくる。前回登れたからといって今回も順調とは限らないのだ。やはり石鎚は険しく厳しい岩山なのだ。この頃少し慣れ慣れしくし過ぎて、お山が怒っているかもしれない。気持ちを入れ替えて、登らせてもらおう。

 さっきすれ違った若い4人組がテントを張っている。明日は雨の予報、ここでは吹雪かも。彼らの元気に感心する。

 5時のロープウェイに間に合ったが、片道しか買わなかったのは、一度登山道を歩いて道がはっきりしているかどうか確かめたかったからだ。一度歩いておれば、乗れなかった場合、不安なく歩いて下れる。しかし、まだ日は明るいけれど疲れて気力が湧かない。らくらく乗り物でおりた。

 登山客は撤退者を含めて15,6人いたが、誰も知っている人はいなかった。ロープウェイで働いているお姉さんに見覚えがあって

 「Oさんではありませんか?」

何年も前、うちにお客さまとしてきてくれた西条のOさんだ。その後、冬の伊予富士で偶然会っている。山が好きな元気な女性である。山が好きな人には、何処かの山で偶然再会することがよくある。必然かな。