日記

お遍路情報と、日記を綴っております。

五色台の遍路道を歩く

2006-11-27 10:29:01 | インポート

 随分長い間日記をお休みしてしまった。

なぜなら・・・、娘が帰省している。一才半の子供連れで!

それ以来、私の自由時間はほとんどない。

気分転換に毎年参加している五色台クリーンハイキングに出掛けた。

 香川県の労山の行事として、毎年11月に、県内の有志ある会員がいくつかのコースに分かれて清掃登山をする。今年は11月19日に行われた。山道ではほとんどゴミは落ちていないが、車道ではひどい。空き缶、ペットボトルはもちろんのこと、家電製品、家具など粗大ゴミも家庭から運ばれてくるようだ。

 天気が悪いことは予報からすでにわかっていた。シトシトくらいなら、また雨も楽し。濡れた紅葉がいっそう色鮮やかだった。

 仲間は7時に観音寺を出発している。私はお客様をお送りしてから家を出たので、ひとり後を追いかけることになった。うちの会は白峰寺から一本松までの遍路道を担当している。この道ははじめてなので楽しみにしていた。

 白峰寺の案内にしたがって山道をはしらせ、山門前の駐車場に着いた。脇の楓がきれいに紅葉していた。今日が見頃かもしれない。

100_1259 100_1271

せっかく来たのだから御参りと見学をしよう。カッパをきて傘をさして山門を入る。

100_1265 門を入って正面の護摩堂

100_1267 100_1268

長い石段を登っていくと本堂だ

生憎の雨だけど

御参りするお遍路さんたちが絶えない

  御参りをすませ、さて遍路道はどこかな。門の右側に細道が山に向かって延びている。これだな、と思い、歩き始めるとすぐ、年配の男性のお遍路さんとすれ違った。あとにもさきにも出遭ったお遍路さんはこの方ひとりだった。ちょっとさびしいな。

100_1272 100_1275

100_1277

苔むした墓石群

100_1279_1

 この寺には保元の乱で讃岐に配流された崇徳上皇の御陵がある。寺から10分ほど歩いたところ、遍路道の傍に古い墓地があった。歴史を感じさせる墓石だ。

 遍路道はよく整備されていて、史跡あり竹薮ありで変化に富んでいる。ひとり静かに歩くのにいい道だ。

 やがて辺りに霧が出てきて幻想的だ。車道では車はライトを点けてはしっている。100_1288_1

 さて、私は皆と3時間遅れをとっている。もうゴミ拾いも終わって集会場へ集まってるな、と思う。車道に出たものの、右へ行ったらいいのかそれとも左なのか、携帯で連絡しようと発信してみたが、電波が悪くて通じない。道路脇のお堂に御参りに来ていたおじいさんに「クラフトハウス、青少年なんとかの施設何処ですか」と尋ねて、教えてもらった方向に車道を歩く。30分くらい歩いたろうか、いけどもいけども同じ景色、ぜんぜん違う方向に行ってるんじゃないかと不安になって、携帯をとりだすが、通じない。最近の私、道迷いが多いからなあ。最悪、なんとかして白峰寺の車まで辿り着き、最後まで別行動で家まで帰るか。あーあ、誰か関係者通らないかなあ。

 すると、救いの神が現れました。我が会のオギタさんが車で探してくれた。「ありがとうございます。たすかりました。」車に乗せていただいてからもだいぶんはしった。歩いていたら日が暮れそう。

 100_1290

 やっと皆と合流、「お手間とらせてすみません」

昼食を終えて集会、この行事も26回目をむかえたんだなあ。私が初めて参加したのは子供が小学生だったから20年くらい前だ。あのころは山に行く人たちも若くて、皆、子連れで登山していた。私も子供を家においとけないから、おやつで釣って無理やり?連れて行ったものだ。今、山では中高年がほとんどだ。時代は変わった。

 20年前のこと、初めて子連れで集団の山登りに参加したのが、五色台クリーンハイキングだった。その年は、回収したゴミの量をあてるクイズがあって、マグレで一番になり、魔法瓶を景品に貰った。懐かしい思い出である。

 集会解散のあと、観音寺ハイキングの人たちと根来寺へ紅葉狩りに行く。駐車場が狭いのでかかりの人が交通整理をしていた。御参りだけでなく、紅葉が目的の参拝者も、今日は多いのだろう。

100_1294 100_1293 

石段を登って本堂手前の紅葉は最高だった。参拝者達が入れ替わり記念写真を撮っていた。

めったにこの辺りまで足をのばすことがないので、この機会にお遍路さんからのいろいろな情報(宿とかお店など)を確認してまわりたかったが時間がとれなかった。残念。