日記

お遍路情報と、日記を綴っております。

ブラボー、N響金管五重奏団

2017-01-29 22:52:16 | 日記

 いつだったか、N響の金管五重奏団が四国中央市土居町に来るというので、夕方、ワクワクしながら車を駆って出かけたことがあった。田舎のことだから、当日券があるだろうという呑気な考えで行ったのが甘かった。ホールに着いたら「チケット完売です」と言われた。チケットを譲ってくれる人などあるわけもなく、骨折り損のくたびれもうけの哀しい気分で帰ったのである。

 あれから数か月過ぎたある日、又N響五重奏団の演奏会があるというチラシを見つけ、当然のこと、前売り券を買った。おそらく29日も仕事はないだろうから。一般1000円、学生500円、何と安いこと。このコンサートは、土居町の記念行事のひとつらしい。

 というわけで、コンサートが終わって家に着くまでの1時間の間、余韻を楽しみながら、満ち足りた豊かな心でいられたのである。人が人らしく生きるためには、空腹だけじゃなく、心が満たされなくてはいけない。満たしてくれるものは、本であったり、絵画や写真であったり、映画や音楽であったり、人によって様々である。芸術の力によって、人生に潤いがもたらされる。コンサートはたいてい夜に行われるので、仕事の繁忙期である春、秋は、私は行けなかった。それに、何より仕事を重視する、しなくてはいけない時期であった。幸か不幸か、今、毎日が日曜日みたいに暇である。私の充電期間としておこう。

 このN響金管アンサンブルは、N-craftsというグループ名である。N響の職人という意味でつけたらしい。確かに素晴らしい職人芸だった。カッコよく華やかなトランペット、柔らかい優しい音色のホルン、グリッサンドがかっこいいトロンボーン、軽やかにメロディーまで吹いてしまうチューバ、ひとりひとりが素晴らしい芸術家である。人を感動させたり、いい気持ちにさせてくれる音楽は、彼らの日々の練習と努力から生まれる。また、トークも面白くて、会場をわかせた。

 いい音楽を有難う、と心から感謝する。ブラスバンドをやっているのだろう、学生さんたちがたくさん聞きに来ていたが、「あんな風に吹けるようになりたい」と、明日からしっかり練習するんじゃないかな。意外と年配の方も多かった。ブラスバンドのOBじゃないかなと想像する。私もそのひとりだから。

 4月に観音寺市民会館が完成する。N響本体も観音寺でコンサートをするとか、今日のメンバーが言っていた。この間、マルタ、ビッグバンドが来るようなチラシが送られてきて、「絶対行きたい!」と思っている。新しい市民会館は家からとても近くなり、これから、コンサートに行ける機会が増えそうで嬉しい。しかし、古い街並みが立ち退いて、見違えるようにきれいになったけれど、まだ道路が完全には広がっていない。催しがはねたあと、車がスムーズに帰っていけるか心配だ。

 工事着工のとき、五洋建設さんの現場監督の若い男性が、マンスリーマンションを借りる前の10日間くらい、家で泊まっていた。その時、確か、「終盤になるととても忙しくなって遠方からも仕事にはいるはずだから、紹介しますよ」と言ってくれたのだけど、どうなったか、一番初めの基礎工事の長期滞在のあと、うちは全くお泊りがない。建物はもうほとんど出来上がっているはずだ。残念だった。営業や宣伝が足りない。


高雄で遊ぶ

2017-01-23 20:59:47 | 日記

 ツアーに入らないで、一人で海外に旅に出るのは7年前ぶりのことである。本当に久々のことであるし、私自身、年もとってしまったので、億劫でもあり、不安もあった。だいいち、私はスマホを持っていない。パソコン関連器機を持たずに旅行する人なんて、まずいないだろう。なので、私は家を出る前に、旅の情報をしっかりとパソコンで調べていったのである。しかし、現地の至る所、観光案内の印刷物がおかれているので、アナログ人間でも全く問題なかった。

 国内の温泉でも行ってリラックスする旅行、それが一般に皆が楽しむ旅であろうに、私は何を好き好んで緊張しに行くのだろう。出国が近づくにつれて、準備に抜かりはないか焦ったり、外国に身を置く不安を感じたり、そんな自分に疑問を投げかけている。これは、性格、性分だと結論づけている。のんびりゆったり暮らすことが性に合わないようだ。何かしら緊張感を求めている。趣味の二胡も、普段の練習にマンネリ化を感じ、発表会で、敢えてしんどいソロをやった。山歩きもそう。登山道がはっきり示されている山より、皆があまり歩かない道に興味がある。したがって、山に入ると緊張して歩くことが多い。

 ネコも気にかかる。家のネコは、「家なき子」のように、この寒空に外で暮らしている。母の家のネコは、春に拾ってきた子を2番手の子が嫌って、時々𠮟りつけている。鉢植えの植物は、留守の期間が短いし、真夏でないので、大丈夫。心配したところで、車中のひととなれば、もう頭は目的地のことしかないのだが。

 年を取ると、いろんな面で行動が鈍く、体力的にも思うようにいかず、出不精になり、「家が一番いいわ」なんて言い出す。身の回りにしがらみもあり、年とってもなかなか自由に出られない。しかしながら、好奇心を閉じ込めることなく、好奇心の赴くまま、飛び歩きたいと思っている。腰はだんだん重くなってくるけれど、思い切って外にでれば楽しいことがいっぱいある。

 高雄の空港に降りて地下鉄で美麗島駅へいく。ステンドグラスがきれいな駅。まずはホテルへ行き、チェックインしてからブラブラしよう。ホテルは繁華街にある。六合夜市のすぐそばに位置し、近くにスーパー、食べ物屋なんでもある。

 

 ただ、部屋が狭いのに驚く。4畳半もないくらいの空間に、ベッドとシャワートイレのユニットがある。シャワートイレは一坪ない。シャワーするとトイレに飛沫がかかるので、隅で小さくなって、水が飛び散らないように気を遣った。歯ブラシ、コーム、ドライヤー、電気ポット、水などアメニティは整っていた。寝具も清潔。けれど、閉所恐怖症の人は絶対無理という狭さ。

 

 種類が多く、美味しい、朝食バイキングがついている。左、台湾の野菜と餃子。たっぷり頂いた。部屋が狭いと文句は言えない。3200円の宿泊料金である。

 周りは皆中国人らしく見える。食事中、韓国人家族と、日本人夫婦がいた。台湾の観光客はたぶん中国人がほとんどだろう。次韓国人、日本人と続く。

 


台湾で買ったもの

2017-01-18 22:00:27 | 日記

 旅行から帰って5日になる。次第にベールに包まれていく旅の記憶、手繰り寄せるのに、さほど手間のかからないうちに文章に残しておかねば。あれはもう遠い過去のような気がする。買ってきたものやパンフレットなどは、それを見れば思い出すことができるが、旅の途中の気持ちは忘れてしまう。何年かのちに読み返した時、楽しくなるように、書き留めておきたい。

 海外旅行でも国内旅行でも、私は市場やスーパーに行って買い物をするのが好きだ。現地の人が食べるものが安く買えるからだ。台湾では、いつもお茶と果物を買う。それと、調味料や、ちょっと面白そうなものなど。パイナップルケーキがお土産として有名だが、あまり日本人が好むお菓子ではないようだ。なので、菓子類は買わない。 

 

 

 お茶屋さんは、通りを歩いていても、市場や夜市でも、どこにでもあるけれど、スーパーが買い易いかな。お土産に、自分用にと、ジャスミン茶、ウーロン茶、阿里山茶を買った。スーパーで、買い物かごにポンポン放り込んだら、たちまち2000元を超えてしまった。ハラハラしながらレジをみていたら、合計2167元、財布をひっくり返しても少し足りない。一つ返品したいというと、後ろに並んでいた50歳くらいの女性が20元足してくれた。ああー、ありがとう。非常感謝! 看護師なのか、白い制服を着ていた女性はにこっと笑ってくれた。落ち着いて考えると、クレジットカードをもってるのだから、使えるかどうかきけばよかったんだ。

 それから、ホテルに戻って両替をしてもらおうとしたけれど、できず、銀行もとっくに閉まっている時間だったので、一文無しの私は夜市のB級グルメでの夕食をあきらめる羽目になった。先ほど、川沿いのカフェで飲み物とチーズケーキを食べたので、お腹は朝まで大丈夫。緊張と疲れのせいか、いつもの片頭痛を感じたので、朝食ビュッフェを楽しみに、早めに寝た。

 因みに、翌日、隣の銀行で1万円替えたら、関空より200元くらい沢山もらえた。やはり現地の銀行で両替したほうがいいようだ。

 豆類もスーパーでよく買う。豆の種類が多く、色々買いたいけれど、重い。黒い豆と緑豆を買った。緑豆は中国語の先生にお土産に。

 中国人の先生に教えていただいたら、苹果梨という名の果物である。訳すと「りんごなし」である。お味は、ほんのり甘くさっぱりしている。中に小さな種が一個、棗の一種かと思った。それと、牛奶释迦という果物を買ったのだが、ザックに入れて帰ったので、押しつぶされた。スーツケースでなく、ザックを使う場合、パッキングに気を付けないとね。この果物は、森のアイスクリームと言われるほど、甘くてこってりしている。見つけたら大概買う。マンゴーはまだ季節でないので売っていない。しかしながら、台湾の果物もそう安くはないという印象である。

 香蕉鳗という商品名の乾燥バナナ。訳すと「バナナウナギ」、鰻の蒲焼にどこか似ている。5センチくらいの大きさだが多分バナナ一本か二本使っていると思う。バナナが濃縮された感じ、バナナの風味はするけれど、何か別の味になっている。圧縮されているので、とても堅く、年寄の歯に合わない。台湾のバナナが食べたくて、スーパーでバナナを探し歩いたのだけど、売ってない。このドライバナナは代替品である。小さな駅で列車を降りてブラブラしていたら、果物屋さんにバナナが並んでいたので3本買った。高かったので3本である。これで69元、日本円で250円くらいか。お味は、日本のと同じ。がっかりした。台風で木が倒れてバナナが取れてないと地元の人が言っていた。数年前、台中を旅行したとき、地元の人は「バナナは豚の餌だ」と言ってた。どうなっているんだ?

 高雄駅の構内のヤマサキパンに興味津々ではいる。日式豆沙馅儿面包,アンパンである。こんもりしたパンの中にあんこが詰まっている。甘味は少しあっさりかな。ほかにいくつか買ったけれど、やはり高いなと思った。日本のパンは美味しい。口に合う。

 

 

 

 


飛行機を降りると真冬だった

2017-01-15 16:24:30 | 日記

 昨日から北風小僧がやってきて、受験生と、北に住む方々に被害をもたらしているようだ。観音寺も勿論寒いのだが、風花は瞬間チラチラ舞ったくらいで、子供たちが期待するような雪は滅多に積もらない。私の実家は7キロくらい内陸にはいるが、気温は1度くらい低いようで、潅水用に溜めた桶に厚さ5ミリの氷が張っていた。

 寒い中、遍路道を歩く20人くらいの集団がいた。ほとんどは年配のお遍路さんである。車でサポートしてくれる、ちょっと楽々歩き遍路である。たぶん雲辺寺は越えていないだろう。下から見ても、尾根は積雪と確認できる。この団体以外にも3人ほど歩き遍路さんを見かけたが、こちらは山越えしてきたと思う。ご苦労さまです。

 昨日、関空からのバスの中でハタと気が付いた。飛行機の座席上の荷物入れに、高雄空港で買った台湾の旅行雑誌を忘れた。あーあ、悔しいなあ。最後で手荷物が一つ増えたことに意識が薄かった。それと、飛行機の荷物入れは高すぎて、座席の上に靴を脱いで上がらねば奥が見えない。それをしないで、いつも提げていた赤いディバッグを引っ張り出しただけで、完了と思ってしまった。機内の忘れ物は保管されるだろうから、連絡して着払いでおくってもらう?160元の本に? ビニールでカバーされた本、何が書かれてあるか楽しみだったのになあ。教訓、この頃忘れ物が多い、気をつけよう。バタバタ慌てると特によくない。

 チャンス到来、12日から2泊3日で高雄に行った。高雄までの直通便は、高松からはない。高松ー台北、それから新幹線で高雄へ行くのもあり。関空からの直行便はなんといっても安い。今は仕事も暇な時期だし、時間よりお金を倹約することにした。帰りの飛行機は午前7時なので、本当は3泊4日の計画だった。けれど、直前になって航空会社のほうから連絡があり、飛行機が欠便になったということで、1日少なくなった。遊ぶ時間は丸1日と、着いた日の数時間だけだ。今回は偵察としよう。台湾南部の鉄道に乗るのが主な目的である。汽車に乗る練習をしよう。

 飛行機代とホテル3泊の費用は35000円あまり、1泊キャンセルで3200円返金されているはずだ。初めて、エキスペディアという旅行会社のサイトをつかった。ふとNHKのテキストの裏表紙を見ると、大きく広告が載っていたので、信用できる会社だろうと思った。ホテルもピンからキリまであってどれを選ぶか迷ったが、安口に決めた。しかし、あまりに安く仕上がったので、不安はあったのである。

 旅行記は次回にする。


2017年、明けましておめでとうございます

2017-01-02 12:33:59 | 日記

 

 明けましておめでとうございます。

 今年は快晴、とても穏やかなお正月だった。こんなにいいお天気なんだから人も多かろうと思いきや、たき火の周りは閑散としている。年々たき火を囲む人が減っていく。火を囲んで、お酒やお餅をいただき、見ず知らずの人たちとの歓談を楽しいと感じる世代が消えていくということか。ロープウェイが山頂に着くたび、かなりの人が境内を通って本堂に歩いていくけれど、たき火の傍に寄ってくる人はいない。

 上のお餅の持ち主は、いい場所をとって、上手に焼けている。水平に金網を置ける場所がなく、斜めにセットされると、バランスが悪く、餅が火の中に落ちてしまう。「奉納!」と言って笑う。

 

 羅漢さんが並ぶ水平道、羅漢さんが終わったところにある石仏、居た居た、ブルーの可愛いお地蔵さん。昔、うちに泊まられた京都のお遍路さんが奉納されたものだ。

 帰り道、男の子たちが雪遊びしていた。20センチくらいの雪だるまと、雪うさぎ。雪を見て喜ぶのは若い人だけだ。年寄はそれを見て楽しくなる。

 今年、東南アジア風の顔をした外国人を数人見かけた。時代だねえ。このような山の上にも外国人が来るようになった。たぶん、雪を見に来たと思う。

 日記を書き始めて13年になる。初めはいつどんなことがあったか記しておく、記録という自分の為のものだったが、今は、70パーセントくらいはお客様を意識して書いている。「ブログ読んでますよー」という声が聞こえてくるからだ。だから、内容は偏らないように満遍なくかいているつもりだ。山のことだけでもなく、お遍路のこと、ネコのことだけでもなく。お宿で「ブログを始めました」というところもいくつかあるが、たいていストップしている。ちいさな宿というのは何から何までひとりでやらなくてはいけない。雑用が山程ある。パソコンの前に座っていられない。大きなホテルには、パソコンの専用職員がいるはずだ。そんな状況ではあるが、お客様の声を励みに、今年も月最低4回アップするように頑張ります。