日記

お遍路情報と、日記を綴っております。

玉緒は死んだ

2008-02-26 22:21:58 | インポート

 この3,4日間は、毎朝、おそるおそるコタツを覗き込んでいた。今日こそは死んでるんじゃないかと。

 ゆうべは、さすがに、もうダメだろうと思った。ほとんど動けなくなった。それでも、よろよろしながらも時折コタツから出てきて、じっと座っている。胃がムカムカするのか、戻しそうにする。胃液さえも出ない。自分の寝床を汚物で汚したくないから、しんどくても外にでてくるんだろう。賢く、気丈な子だ。耳も目も頭もまだしっかりしている。骨と皮だけになって、だんだん冷たくなっていく頭と鼻面をなでてやった。ゴロゴロという喉を鳴らす音がきこえるような気がした。

 やっと楽になれて良かった・・・。

 死ぬまで看てやれてよかった。

 


最近、暗い毎日です

2008-02-24 18:27:07 | インポート

今年は本当に寒い。今日も、少しだけど雪が舞っていた。雲辺寺に白いベールがかかっていたから、又積もったろう。雲辺寺で充分雪山トレーニングができそうだ。

 玉緒の死はもうそこに迫っている。随分痩せてしまったし、体も冷たい。最後の蝋燭のようにすーっと消えるのだろうか。

 この10日、玉緒が唯一口にする食べ物はコーヒー用ミルクだったが、もう半分しか舐めなくなった。ヨロヨロしながらも、水を飲みにコタツから出てくる。時折出てくるのは、人好きの玉緒が私の顔を見たいからかもしれない。頭や鼻づらを撫でてやると、ゴロゴロとはもういわないけれど、気持ちよさそうな顔をする。水だけでも、何日も生きられるんだなあ。人ならば「ああ、苦しい。早く楽にしてくれ」と訴えるだろうなあ。とっくに透析している筈だ。

 人も動物もなかなか死ねないものだ。心とは別に、細胞が生きようとする生理的な力ってすごい。誰しも苦しまずにポックリ死にたいと願っている。

 

 このあいだ、行きつけの医院に母を連れて行った。いつもは私がクスリだけ貰いに行くのだが、2ヶ月に1度くらいは診察をうけなければいけない。血液検査と、認知症の検査をしてもらった。認知症は、看護婦さんと別の部屋でテストを受ける。記憶力、引き算、ものの名前をあげるなどのテストだ。それが終わって、出てきた母の足取りと口の達者なこと!

 「子供の小遣いのことで相談にのってもらってたんですよ」 

と看護婦さんがにこやかに言う。母が

 「貯金ばこは中が見えるようなものにしてあげること、これ常識よ」

なんて、しっかりとしゃべっている。まったくボケていない。いつもぼーっとした雰囲気なのに、このときはしゃきっとしていた。見違えるようだった。10年前の母の姿だ。

 ウーン、なるほど、これは驚いた。母の教師魂は、しっかり心身に染み付いているんだ。デイサービスから帰った時も「勤めに行ってた」とか「学校へ行ってた」とかいう。母が教師に戻れる場があったなら、きっと脳は活性化されるに違いない。最近、母に適したグループホームを捜している。もうそろそろ限界かと思う。母が先生をして、生徒さん役のお年寄りが居てくれるようなホームがあったら最適なんだけど。


玉緒が死にそう

2008-02-14 22:44:50 | インポート

 うちの看板ネコ、玉緒の病気が深刻な状態になっている。

 昨日お医者さんに診てもらったら、血液検査の結果、腎不全といわれた。何故医者に行ったかと言うと、2週間も前から風邪をひいて鼻を詰まらせて、終に食事を摂らなくなったからだ。お医者は彼女のお腹を触診して

 「腎臓が腫れてますね。表面がザラザラしている。血液検査していいですか?」

 「はい、お願いします。」 

 その結果、腎臓の状態がかなり悪いということだった。貧血があるのと、肝臓は年のわりに元気、ともおっしゃった。

 「よく水を飲んで、オシッコするでしょう?」

 そういえば、そうだ。しょっちゅう水をほしがった。玉緒の便所、箱の外までオシッコこぼしてビチョビチョだ。でも、腎臓が悪いだなんて思わなかった。彼女、たぶんもう13歳。犬も猫も、いずれ腎臓か肝臓を患って死ぬことになるのだろう。

 ロナウジが死んでもうすぐ一回忌になるが、今だに死体をみつけた朝のことは鮮明に思い出される。寒々とした部屋の空気までよみがえってきて、胸がつまる。最も悲しいことは、私が異変に気づいてやれなくて、何も助けてやらなかったことだ。だから、玉緒は充分に看てやって、穏やかに天国に行かせてやらなければと思う。

 昨日は宣告をうけて、落ち込んだけれど、点滴やら注射の甲斐あってか、きょうは食欲がでてきている。風邪の症状も改善されて、鼻も目もきれいになって、美人のネコに戻った。いつまでいきられるのかわからないが、少し安心した。


久々の大仕事

2008-02-08 22:02:37 | インポート

 今週から、大阪のK工業さんのグループ6人が長期滞在で入ってこられた。K工業さんは、何年来のうちの大事なお得意さんである。観音寺市内の阪大微研で仕事をしておられる。ここの工場ではワクチンを作っているのだそうな。

 ここ2,3年、このような長期滞在のお客様はなかった。ちょうどお遍路さんのお休みの時期でありがたいことなのだが、怠け癖がついているので、体が仕事に慣れるまでしんどいなあと思う。体調を整えながら、たぶん1ヶ月くらい、がんばらなくっちゃ。まだ4日目なのに息切れしてる。たしかに年なのだ。以前はもっと仕事が多かったのに、スポーツジムで走ったり泳いだりする余裕があった。

 気になるのが母のことだ。なんとか日に1回、オカズを持って様子を見に行くのが精一杯。夕方、毎日のように、被害妄想やら淋しいやらという電話がかかってくるけれど、可哀想だが、今月は泊まりなんてできっこない。それで、デイサービスを1日増やしてもらった。介護保険のわくから出てしまうが、お金のことは言っておれない。家に居させてやろうと頑張ったけれど、グループホームへの入所の潮時かもしれない。これから日が長くなって気候もよくなると、外に出たがっててこずることになるだろう。