毎日、観音寺から眺める愛媛の赤星山、寒い日が何度かあったので、中腹くらいまで白い。花粉飛散予報も出ている。春は近い。チャンスを逃してはいけない。いざ、赤星へ。
沢沿いの登山道ではミニ氷瀑。右は千丈滝上部の雪景色。
頂上直下の、こんな真っ白いきれいな斜面に、ズカズカと足跡をつけては、後から到着する人に申し訳ない。
二ツ岳、東赤石、よく見える。もう少し白いのを期待したが。
登山口はほぼ満車だった。ご夫婦一組以外、皆単独。山頂の登山者全員が、カップラーメンを作り始める。こんな暖かい日は、ラーメンをすすりながら景色を眺める、至福の時だ。
登っているとき、下りの若い女性に遇った。岩にフィックスされたロープが登れず、引き返すことにしたという。赤星も冬山も初めてという。冬の赤星は初心者向けではない。この女性は、観音寺から来ていた。話しやすく、感じのいい娘さんだったので、少し立ち話をした。山の会に入って、技術的なことを教えてもらいたいという。この頃は、素早くネットでなんでも調べることができるので、皆さん、簡単に、自由に、単独やグループで山登りをしている。彼女のような方は、まず会に入って、先輩たちにマナーや登山技術をおしえてもらった方がいいかもしれない。「私も山の会の先輩たちに沢山の事を教えてもらって、一人で行けるようになったんよ」と見学を勧めた。
23日は、徳島にはいっぱい雪があると聞きつけて、剣山系、牛の背へ。さすが、西山林道にはいると、すぐに雪道になり、スタッドレスタイヤが威力を発揮した。
駐車地点からいきなり雪だ。当然トレースはないのでラッセルだ。樹林帯を抜けるとあと少しで牛の背三角点だが、ガスで展望はきかないし、時間も体力もない、撤退を決意。
このところ何年もこのような雪景色を見てなかった。樹林帯上部の、雪を乗せたシラビソの森が綺麗だった。
以前は私がラッセルしていたのに、今回は山友H子さんがほとんど前を歩いた。急斜面で、しっかりと上手に、前を登っていくH子さん。私ときたら、アイゼンを着けているのにズルズル滑って、てこずっている。歩き方が悪いのか。まさか12本爪と10本爪の差のせいでもなかろう?
彼女はトレーニングのため、石鎚はロープウェイを使わない。下から徒歩で登る。西赤石は新居浜の街、南部の公園から登る。凄い健脚の持ち主なのだ。どんどん力をつけていく山友に、この頃はすっかり頼っている。